>>日本ハム・清宮、不振の原因は“迷い”? OB岩本氏が打席での“異常”を指摘「手先でボールをこねていた」<<
両名は昨オフの契約更改の際にも今オフのポスティング利用を公言していたが、報道によると約1年が経過しても気持ちは全く変わっていないとのこと。また、球団側は今後の話し合いで容認するか決めるというが、両名のこれまでの貢献度の高さを考慮し認める可能性が高いとみられている。
有原と西川は28歳と同い年で、有原は2014年ドラフトで1位指名、西川は2010年ドラフトで2位指名を受け日本ハムに入団。有原は今シーズンを含めこれまでに「129登板・60勝50敗・防御率3.74・626奪三振」、西川は「1097試合・.286・51本・346打点・1128安打・287盗塁」といった数字を残している。
今回の一件を受け、ネット上には「落ちる球2種類くらい持ってるしどこかしらからオファーはありそう」、「好不調の波が激しいけど、最多勝獲った2019年みたいな調子なら十分通用するはず」、「怪我には強いっていう点も好材料になるのでは」と、有原については肯定的な意見が多数寄せられている。
一方、西川については「盗塁王を3回獲得した足は向こうでも通用するだろうけど、それ以外に突出しているものはないから不安」、「筒香(嘉智/レイズ)や秋山(翔吾/レッズ)もイマイチだったのに買い手つくのか?」、「下手したらどこからも手が挙がらなかった菊池(涼介/広島)みたいになるぞ」といった疑問の声が複数見受けられた。
「近年野手としてMLBに挑戦した日本人選手は6年間の通算打率が『.285』だった青木宣親(元ブルワーズ他/現ヤクルト)以外は軒並み結果を出せておらず苦しんでおり、昨オフ移籍した筒香(.197・8本・24打点・31安打)、秋山(.245・0本・9打点・38安打)も成績はサッパリ。また、昨オフは筒香、秋山と同じく菊池もMLB移籍に動いていましたが、日本人野手の評価が下がっていることもあり、獲得球団が現れずに残留となっています。ですので、西川についてもポスティングしたところで買い手がつかないのではと考えているファンは多いようです。ただ、西川は走力や出塁能力を武器とするMLBではそれほど数が多くないタイプの選手で、年俸も現在2億円(推定)とそこまで高くはなく、外野に不安を抱える球団や主砲の脇を固める選手を求める球団にとっては魅力的な存在に映るのではとも思いますが…」(野球ライター)
一部からは「もしメジャー契約がなくても、本人がやる気ならマイナー契約やキャンプでの招待選手など他にもやりようはある」といった声も挙がっている西川。今オフはコロナ禍の影響で多くのMLB球団が予算削減に動いているとされているが、有原とともに移籍にこぎ着けることはできるのだろうか。
文 / 柴田雅人