今年の紅白を巡っては、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点などから、史上初の無観客で放送することを9月に発表していた。
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しかし、今月に入り、一部スポーツ紙が客を入れての開催を含めて準備を進めていることを報じた。
各紙によると、前田会長は“有観客報道”について、「どこかで報道されたと聞いていますが、そういう事実はございません」と否定。局幹部も「(報道されたことは)大変、遺憾です」とした。局幹部は「毎年、何十万という観覧応募があり、NHKに入局を希望する学生も『紅白』に携わることを期待される方が多い」と番組の重要性を説明。
その上で、「そんな大きなイベントで無観客を決断するというのは、繊細な検討を幾多も重ねた結果。記事が出てしまったことは、関係者や多くの視聴者にどれほどの不安を与えたか」と怒りをにじませたというのだ。
「“有観客報道”の気になる根拠だが、『今年いっぱいで活動休止になる嵐のパフォーマンスを生で見られる“貴重な機会”になりそう』という“持ち上げ報道”。例年、嵐見たさでNHKホール周辺にファンが集結するが、おそらく、“有観客報道”を受け、すでにNHKに対して嵐ファンから問い合わせがあったのでは。局幹部が怒りをにじませたというからよほど頭に来たのだろう。書いたスポーツ紙は、嵐のみならず、ジャニーズ事務所に対し忖度が多いと言われています」(放送担当記者)
嵐といえば、今月3日、新国立競技場で事前収録した公演を配信。一部スポーツ紙はその経済効果が300億円と報じ、大ヒット公開中の「鬼滅の刃」の劇場版興行収入を「たった1日で超えた」と報じ、ネット上で「鬼滅」のファンが怒りを爆発させた。
嵐のラストステージになる紅白当日まで、過剰な“持ち上げ報道”が溢れそうだ。