TikTokで動画が拡散されたことがヒットにつながった、まさに次世代歌手の瑛人。特にサビの「君のドルチェ&ガッバーナの その香水のせいだよ」の一節に中毒性があるとし、2020年上半期、テレビメディアでも多く流れていた。
>>注目が集まるコロナ禍で開催の紅白の司会者、既に内定済み?<<
しかし、『紅白歌合戦』出場にあたり、懸念点がある。それが、NHKが特定の企業名や商品名を出してはいけないというルール。国民の受信料から成り立つ国営放送のため、宣伝行為を避けるというのがその理由だが、そのために『香水』の『ドルチェ&ガッバーナ』の歌詞の扱いが注目を集めることとなっている。
「例え歌詞であっても、NHK側が商品名を避けさせるケースは珍しくなく、山口百恵の『プレイバック Part 2』はNHKの音楽番組で披露された際、『真紅なポルシェ』を『真紅なクルマ』と変更して歌唱。また、小沢健二が96年の『ポップジャム』で『痛快ウキウキ通り』を披露した際には、『プラダの靴』という歌詞を『キレイな靴』と歌っています。NHKのルールに配慮した歌唱ですが、1回限り歌詞を変更して歌唱することはさほど多いことではなく、むしろレアなステージ。歌詞の変更でファンの批判を買うことは少なく、逆に語り継がれるような伝説となるようです」(芸能ライター)
また、『紅白歌合戦』では商品名がそのまま歌われるパターンもあるという。
「aikoが2000年に『紅白』で披露した『ボーイフレンド』には、『テトラポット』という商品名と思われる歌詞が出てきますが、aikoはそのまま歌唱。しかし、実はこのエピソードには裏話もあります。消波ブロックの商標名は実際には『テトラポット』ではなく、『テトラポッド』。意図的にそうなったかはともかく、aikoは変更することなくそのまま歌っています。また、サザンオールスターズが14年の『紅白』で披露した『ピースとハイライト』はタバコの商品名がそのままタイトルになり、そのまま表示されています。NHKのルールとはいえ、楽曲の歌詞については近年では柔軟に対応しているようです」(同)
近年では許されることも歌詞の商品名。明確な線引きもないため、瑛人の歌詞が許される可能性も高いかもしれない。