イギリス・サリー州で、30歳の男性が、体重が50ストーン(約317キロ)に増え、家から出られなくなり、消防隊の助けを得てクレーンで家から出たと海外ニュースサイト『Daily Mail Online』と『THE Sun』が10月21日に報じた。
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報道によると、男性は食事を毎日デリバリーで済ませ、5年以上家から出ることはなかったという。男性はケバブやポテトフライなどを食べて毎日過ごし、1日の総摂取カロリーは1万カロリー以上にも及んでいた。男性は働いたことがなく、生活費は、政府から与えられる週197.6ポンド(約2万6900円)の生活保護手当と、週112.8ポンド(約1万5400円)の雇用支援手当、また一緒に暮らす母親からの支援で成り立っていたそうだ。
体重が増え、男性は病院に行こうとしたが、体が重くて起き上がれず、家から出られなかった。男性は命の危機を感じ、自ら消防隊に連絡した。消防隊は男性がいる3階の部屋の窓ガラスを取り除き、クレーンを使って、男性をベッドごと自宅から出したという。作業は大掛かりで30人の消防隊が約7時間かけて、無事、男性を救出したそうだ。
男性は、今後、医師の助けを得ながら肥満体型を改善していく予定だという。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「毎日デリバリーでカロリーの高いものを食べ、家から出なかったら太るのは当たり前。もっと早い段階で気づくべきだった」「働きもせず、カロリーの高いものを税金で食べていたことに不快感を覚える」「だらしなかったのかもしれないけど、肥満になりやすい病気の人もいる。男性を一概には責められない」などの声が挙がっていた。
海外にはほかにも体重が増加したことで家から出られなくなった人がいる。
イギリス・ニューサウスウェールズ州に住む当時22歳の女性が、体重が増えて家から出られなくなり、消防隊によって救出されたと海外ニュースサイト『Express』が2015年5月に報じた。同記事によると、女性の体重は60ストーン(約381キロ)だったという。女性の詳しい食生活や生活習慣などは明かされていないが、女性は高カロリーのものを好んで食べることが多かった。
女性はある日、家で転んだが、体重のせいで起き上がることができなかった。女性は自ら消防隊に連絡し、消防隊が女性の自宅のドアを壊すなどして約7時間かけて救出したという。同記事によると、女性は今後、食事療法などで体重の減少に励むと話していたそうだ。
つい食べ過ぎてしまったり運動不足により体重が増加してしまった経験がある人は多いだろう。家から出られなくなるほど体重が増加するにはかなりの年数がかかりそうだが、小さな積み重ねが大きな事態を引き起こすこともある。最近は、特に、コロナ禍で自粛生活を余儀なくされ“コロナ太り”をしてしまった人も多いようだが、日頃から健康的な体型維持を心がけたいものだ。
記事内の引用について
「Mother and full-time carer of Britain's 50-stone fattest man, 30, insists 'he has always been big' but hopes he will 'switch to salads' as he is hoisted out of their flat by CRANE after spending £10,000 of benefits a YEAR on takeaways」(Daily Mail Online)より
https://www.dailymail.co.uk/news/article-8862653/Britains-50-stone-fattest-man-hoisted-flat-CRANE.html
「THE WEIGHT ESCAPE Britain’s 50st fattest man hoisted out of flat by crane after becoming addicted to fast food app」(THE Sun)より
https://www.thesun.co.uk/news/12980174/briitain-fattest-man-lifted-by-crane/
「60st woman, who weighs as much as a car, lifted into ambulance by CRANE in rescue op」(Express)より
https://www.express.co.uk/news/uk/573987/60-stone-woman-crane-Britains-fattest-teenager-rescue-operation-Georgia-Davis