海外ニュースサイト『Mirror』は7月29日、スコットランドに住む30代のキャサリン・ヘイリーさんが、元夫で40代のマシュー容疑者を12年に及ぶ暴力と虐待で訴えたと報じた。2人は2006年、キャサリンさん15歳、マシュー容疑者25歳の時に入籍し、2017年に別居、2019年4月に離婚が成立したばかりだそうだ。
同記事によると、マシュー容疑者は「0号が着られないような太った妻はいらない」と発言し、ヘイリーさんに厳しい食事制限を強いていたという。ヘイリーさんが飢えに耐えかねて食べるものを要求すると、マシュー容疑者はヘイリーさんを殴りつけたという。ヘイリーさんの体重は結婚当初からおよそ35キロも落ちて、7歳児向けの服が着られるほどに痩せこけてしまったそうだ。また、マシュー容疑者はバスルームに掛けたタオルの端がそろっていない、などの些細な事にいちいち激怒してはヘイリーさんに暴行を加えたという。暴力的な行為はヘイリーさんの妊娠中にも止むことはなく、また、ある時には親戚の目の前で、ヘイリーさんを床にたたきつけた後、馬乗りになって首を絞めることさえあったそうだ。
このニュースに対し、ネット上では「典型的なモラハラ夫だ」「(ヘイリーさんが)次こそ優しいひとを見つけられますように」「食事制限の上に殴りつけるなんて妻を動物と勘違いしているのではないか」などヘイリーさんを擁護する声が多かったものの、一方で「結婚前に相手の本性を見抜けないものだろうか」という疑問の声も上がっていた。
海外にはほかにも、妻を監視して厳しく束縛した夫の例がある。
同じく『Mirror』が7月17日に報じたところによると、妻に火をつけて殺害し、自らも自殺未遂を図った夫がカンボジアにいるという。
37歳のプラム・タム容疑者は、32歳の妻ロアスさんがFacebook上で行った異性の友人とのやり取りを盗み見て、浮気を疑ったようだ。平時から、ロアスさんがほかの男性と話しているのを見ると、プラム容疑者が必ず割って入ってくるなど嫉妬深い行動が目撃されていたという。また、ロアスさんが離婚したいと懇願しても、プラム容疑者は応じず、ロアスさんを殴りつけるなどしていたそうだ。Facebookを見てロアスさんの浮気を疑い、嫉妬に狂ったプラム容疑者は、ロアスさんと子供たちが家にいる時間を見計らって、自宅に火を付けようとした。ロアスさんは止めようとして、プラム容疑者ともみ合ううちに体に火が燃え移ったとみられている。子供たちは近所の住人に助け出されているというが、ロアスさんは全身に大やけどを負い、搬送先の病院で死亡が確認されたという。事件後、プラム容疑者は自らの喉元をなたで切りつけて自殺を図り、病院に搬送されたそうだ。8月現在、プラム容疑者の安否はわかっていないが、病院に搬送された時には意識不明の重体で、医師によると回復の見込みは薄い状態だという。
「愛が重い」というフレーズを聞くことはあるが、自分の理想を押し付けて相手を批判し、暴力などで傷つけ、殺害することは決して愛とは呼べないだろう。きわめて一方的で身勝手な、れっきとした犯罪である。
記事内の引用について
'Violent' husband who 'starved wife he wanted to be size 0' to appeal conviction(Mirror)よりhttps://www.mirror.co.uk/news/uk-news/violent-husband-who-starved-wife-18793866
Jealous husband burned wife alive after he suspected her of Facebook affair(Mirror)よりhttps://www.mirror.co.uk/news/world-news/jealous-husband-burned-wife-alive-16531265