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阪神・藤浪、162キロ達成の理由は“左足”にアリ? 歴史的な投球をOBが称賛、佐藤氏は「膝を地面から垂直方向でなく…」と分析

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藤浪晋太郎

 19日に行われた阪神対ヤクルトの一戦。試合は「1-1」で両チーム引き分けとなったが、試合結果以上に話題となったのが阪神・藤浪晋太郎の「162キロ」だった。

 同戦の7回表に3番手として登板した藤浪は、中村悠平、西浦直亨、松本友から三者連続三振を奪い1イニングをピシャリ。このうち、3人目の松本に投じた2球目で自己最速、そして球団史上最速となる162キロをマークした。

 球速が電光掲示板に表示された直後、甲子園球場のスタンドから大きなどよめきが起こった藤浪の162キロ。試合後、本人は「いいボールだったと思います。腕を振りに行ったボールでしたし、出たこと自体はいいと思う」と手応えを口にしている。

 >>阪神・藤浪に「来年先発に戻って」片岡氏が先発再転向を主張「後ろの投手はクイックや…」リリーフの弊害を指摘も賛否<<

 藤浪の162キロについて、複数の球界OBが出演するTV番組やメディア上で分析している。同日放送の『プロ野球ニュース 2020』(フジテレビONE)に生出演した元横浜・齊藤明雄氏は、番組内で「普段より(右腕を)トップの位置から振り下ろすまでの力、力感(が抜けており)、体に腕が巻き付く投げ方をしていた」とコメント。右腕の力をいい意味で抜き、体に巻き付くほどしならせて振ったことで球に伝わる力が大きくなったのではと推測した。

 元阪急・佐藤義則氏は、20日の『デイリースポーツ』(株式会社デイリースポーツ/電子版)の記事内で「左足を上げる時、膝を地面から垂直方向でなく、軸足(右足)よりもさらに右、左腰をひねるような感じで中堅方向へ上げている」と、左足をひねりながら上げ着地させるまでのタメを作ったことで上半身に力が十分に伝わったと指摘。また、「工夫や鍛錬で、さらにスピードを上げられる可能性がある」と、今後の取り組み次第ではさらに球速は伸びるとの見方も示した。

 両氏の分析を受け、ネット上には「確かに映像見返したら振り終わりの右腕が軸足の後ろまで到達してた」、「左足を上げる時膝から下を後ろに曲げてたけど、あれで遠心力が加わって球速が増したってことか」、「今のフォームは上半身と下半身が噛み合った理想的なフォームなのかな、昨日はフォークも150キロ近く出てたし」といった反応が多数寄せられている。

 「2012年ドラフトで1位指名を受け阪神に入団した26歳の藤浪は、翌2013年から2015年まで3年連続で2ケタ勝利をマーク。しかし、7勝に終わった翌2016年から成績が低迷し、昨シーズンはプロ入り後初の未勝利に終わりました。この不振からの脱却に向け、2019年オフの秋季キャンプや翌年の春季キャンプでは山本昌臨時コーチの指導のもと、手首の立て方などを矯正。また、オフ期間には投球フォームの動作解析も行うなど様々な取り組みを行いました。162キロ達成には、こうした取り組みも活きているのかもしれません」(野球ライター)

 試合後、矢野監督も「どんどん速い球を投げて勝負していってもらえたら」と評価した藤浪。NPB記録は日本ハム・大谷翔平(現エンゼルス)が2016年のポストシーズンにマークした165キロだが、この記録に肩を並べる日も近いのかもしれない。

文 / 柴田雅人

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