第3試合では、ジュース・ロビンソン(3勝4敗)とザック・セイバーJr.(4勝3敗)が対戦。ジュースは序盤、ザック相手に技術勝負を挑む。ザックが徹底した左腕攻めを見せると、ジュースは力強い攻撃で応戦。しかし、パルプフリクションが不発に終わると丸め込みの応酬となり、最後はザックがヨーロピアンクラッチで技アリの勝利。ザックが3敗をキープしている。
試合後、ザックはジュースの実力を評価すると、決勝進出の可能性が消えたことを踏まえた上で、「Bブロックのレスラー全員が食中毒にかかって、欠場してくれれば俺が決勝戦に進出出来るのにな。もう望みがないなら、他のやつの邪魔をしてやる。俺の公式戦の最後の相手は誰だったかな?ん?タナハシか…これは面白くなりそうだな」と笑いながら控室へ。
17日の東京・両国国技館大会で対戦する棚橋弘至とは、IWGPタッグ王座を巡った抗争を繰り広げ、ザックとパートナーのタイチは、棚橋&飯伏幸太とのリターンマッチを退けたことにより、「もうやらない」と終戦宣言をしているだけに、もう一度挑戦したい棚橋は全力で勝ちに来るはずだが、ザックはトドメを刺すことで、あと一歩で決勝進出を逃した悔しさを晴らす考えだ。
なお、Aブロック公式戦最終戦が行われる16日の両国大会は、メインイベントがジェイ・ホワイト対石井智宏、セミファイナルが飯伏幸太対タイチ、セミ前がオカダ・カズチカ対ウィル・オスプレイになることが発表されている。Aブロックはジェイが自力決勝進出の可能性があるため、メインの結果次第で決勝進出選手が決定する。
◆新日本プロレス◆
『G1クライマックス30』
2020年10月14日
神奈川・横浜武道館 観衆 1498人
▼Bブロック公式戦(30分1本勝負)
<5勝3敗=10点>○ザック・セイバーJr.(14分30秒 ヨーロピアンクラッチ)ジュース・ロビンソン●<3勝5敗=6点>
(どら増田)