第5試合は、棚橋弘至(3勝3敗)と後藤洋央紀(3勝3敗)が対戦。棚橋は後藤の左ヒザを徹底的に攻め立て、機動力を奪いに出る。苦しい戦いとなった後藤だが、豪快な雪崩式牛殺しで棚橋に大ダメージを与える。そして、最後は裏GTRから、サムソンクラッチを踏ん張ってGTRを決めてカウント3。後藤は3敗をキープ。棚橋は痛い4敗目を喫してしまい、決勝進出は絶望的となっている。
試合後、棚橋は「まあ、この5年間でコンディションはいちばん良かった。でも、結果に繋がらなかった。返せると思った技が返せない…受け切れると覚悟した技が、覚悟が足りない…アジャストが必要なのかもしれないけど、それが苦手なんだよね。全部、ボリューム最大にしちゃうというか、全力じゃないと生きていけないからさ。大丈夫!最後まで全力…いつだってそうでしょ」と自らに言い聞かせるような言葉を残して控室へ。
せめて勝ち越したい棚橋だが、残るは10.14神奈川・横浜武道館大会でのSANADA戦と、10.17東京・両国国技館大会での難敵、ザック・セイバーJr.とまだ決勝進出に望みがある強敵が待ち受けている。飯伏幸太とのゴールデン☆スター対決は決勝で見られないが、ザックに勝てばIWGPタッグ王座への再挑戦もアピール出来るだけに、最後まで諦めない棚橋らしいプロレスを期待したい。
◆新日本プロレス◆
『G1クライマックス30』
2020年10月11日
愛知・愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ) 観衆 2550人
▼Bブロック公式戦(30分1本勝負)
<3勝4敗=6点>●棚橋弘至(13分38秒 片エビ固め)後藤洋央紀○<4勝3敗=8点>
※GTR
(どら増田)