イギリス・ロンドンで、道路の真ん中に約29トンの人参が捨てられていたと、海外ニュースサイト『The Times Now』と『The Indian Express』が10 月4日までに報じた。
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報道によると、ロンドン大学近くの通りに突如、大量の人参が捨てられたという。大量の人参は話題になり、通り掛かった人や、人参が捨てられていることを知ったジャーナリストがSNSで報告し、拡散された。『The Times Now』は捨てられていた人参の写真を掲載しているが、写真には新鮮そうに見える人参が道路の真ん中に丘のようになって捨てられている様子が写っている。道幅は2〜3メートルほどで、人参は人の腰くらいの高さまで盛られ、道幅いっぱいに広がって捨てられている。『The Indian Express』によると、人参が道路の真ん中に捨てられたことによって通行人が通りにくくなったほか、車が通りを通れない事態になったそうだ。
人参が捨てられていることがネット上で話題になると、とある大学の美術の修士課程で学んでいる男子学生が「これは食品ロスを訴えるためのアートである。捨てられている人参は破棄される予定のもので、これほどの人参が無駄になっていることは恐ろしいと知って欲しかった」とSNSで明かしたそうだ。男子学生の報告は瞬く間に広がった。
『The Times Now』によると、人参はスーパーマーケットを回って破棄される予定のものを集めたという。人参はアートとして展示された後、家畜の餌として寄付される予定だそうだ。なお、10 月9日現在、人参が撤去されたかどうかは分かっていない。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「これほどの人参が破棄されているなんて知らなかった。写真を見たけど、どの人参もまだ食べられそう」「話題になった時点でアートとして成功だろう。食品ロスについて考えた人は少なからずいた」という声のほか、「自己満足にすぎない。道にこんなものが置かれたら迷惑」「車の人は引き返すことになっただろうし、これをアートと呼べるのか。事故がなくてよかった」といった批判の声も挙がっていた。
海外には、道の真ん中に食品が散乱したという事件がほかにもある。
中国・江西(こうせい)省で、約9トンのりんごが高速道路にばら撒かれたと、中国のニュースを日本語で配信しているサイト『Record China』が2018年4月に報じた。同記事によると、2018年4月3日、約9トンのりんごを乗せて運んでいたトラックが高速道路で横転し、高速道路に約9トンのりんごがばら撒かれたという。
りんごがばら撒かれると、それを知った近くの住人が高速道路に袋を持って集まり、りんごを拾って持ち帰った。りんごがばら撒かれてすぐ、警察官が到着したが、事態を収拾することはできず、ほぼすべてのりんごが住人らによって持ち帰られた。りんごを拾うために集まった住人を含め、事故による怪我人がいたかどうかは分かっていない。
道路に大量の食べ物があると困惑する人も多いだろう。何か理由があったにせよ、人々を戸惑わせるような行為は迷惑行為に当たる可能性がありそうだ。
記事内の引用について
「29 tonnes of carrots were dumped on a London street - the reason will surprise you [WATCH]」(The Times Now)より
https://www.timesnownews.com/the-buzz/article/29-tonnes-of-carrots-were-dumped-on-a-london-street-the-reason-will-surprise-you-watch/660771
「Here is why 29 tonnes of carrots were dumped on a street in London」(The Indian Express)より
https://indianexpress.com/article/trending/trending-globally/here-is-why-29-tonnes-of-carrots-was-dumped-on-a-street-in-london-6663456/
「横転したトラックに村人殺到、積み荷のリンゴが奪われる=中国ネット「すごいぞ、わが国」」(Record China)より
https://www.recordchina.co.jp/b589730-s0-c30-d0062.html