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「映画業界の危機的状況は、コロナだけが原因ではない」是枝監督、東京国際映画祭に向け想いを語る

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深田晃司監督、役所広司、是枝裕和監督(c)2020 TIFF

 10月31日より開始の第33回東京国際映画祭に向け、9月29日、全ラインナップ・各イベントの魅力・見所を発表する記者会見が開催。本年度のフェスティバル・アンバサダーを務める役所広司、深田晃司監督、是枝裕和監督が登壇した。

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 本年の映画祭開催にあたり、感染防止対策に万全を期し、マスコミ・観客の安心・安全を確保するため、東京都策定の「東京都感染拡大防止ガイドライン」及び全国興行生活衛生同業組合連合会策定の「映画館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」を踏まえ、港区保健所の監修も仰いだ形での感染予防の取り組みを行うという。

 映画祭の開催について役所は、「形は変わっているのかと思いますが、映画を通して、様々な方に『勇気』や『力』を与えられるための映画祭ですから、なんとか盛り上げてやっていきたいと思います」と意気込みを話した。

 コロナ禍の中、仕事をする上で心構えや、感じ方などで変化があったかを聞かれると、「実際に、今年撮影しようとしていた作品がほどんと中断してしまったり、公開が来年に延期になってしまったりと、(関係者は)その決断をするのも相当大変だったと思うのですが、正しかった、と思っています。僕は、色んな事が起きて(世間が)激変してしまい、それを乗り越えたときに素晴らしい映画が出来上がると思っています。撮影の現場は、まだまだ苦労がたくさんあるかと思いますが、スタッフやキャストは何とかこの苦難を乗り越えようとしています」と話し、コロナ禍の自宅時間については「身の回りの断捨離や掃除、かなりやりましたね。こういう事が自分は好きなんだな、という発見もありました(笑)。この機会に、少し運動も始めましたね」と意外な一面も見せた。

 深田監督は、コロナ禍でのミニシアター救済のクラウドファンディング「ミニシアターエイド」の活動が話題となった。想定以上の広がりを見せ、実際集まった金額や周りの反応などをどう感じたか聞かれると、「私だけではなく、濱口竜介監督をはじめ有志の方々数人で分担して進めていたことです。あの時期はどの業界も大変だったとは思いますが、もともと助成金の少なかったミニシアターは特に大変でした。そんな中、役所広司さん、是枝監督をはじめとした多くの監督、映画人の方々が真っ先に賛同のコメントを贈ってくださいました。あとは映画ファンの力ですね。これだけ『ミニシアターに無くなってほしくない』『ミニシアターが支える多様な映画に無くなってほしくない』と願う映画ファンがこんなに居たんだと思えたことは、多くの映画人にとって大きな支えとなったと思います」と話した。ミニシアター業界の人との多くの出会いもあり、楽しい経験だったようだ。

 この活動について、新しいムーブメントを感じたかと問われた是枝監督は、「今回嬉しかったのは、やはり“ミニシアターに育てられた”という記憶みたいなものが、作り手にも一般のお客さんの中にも残っていて、その熱い思いが具体的に金額として出てきたことに勇気づけられた人は多かったと思うんです。映画業界全体が迎えている危機的状況は、コロナだけが原因ではなくて、潜在的にはこの20年近くで起こっている事。どうやって映画業界全体が改革の意識を持てるのか、僭越ながら一人の作り手として働きかける事を考えています。(日本が)豊かな映画祭を持つという事は、この国の文化にとってとても大事なことなので、できるだけ前向きに関与していきたいと思っています」と語り、「この映画祭が映画の『多様性』だったり、『作り手と観客の交流の場』だったり、そして山中貞夫監督の作品の上映などにみる『この国の映画の歴史』に対する意識と、『映画の未来に対する視線』というものは、映画祭にとってとても大事で、映画というものを、いまどう考えて、この先どのように捉えていくのかを表明する場所でもあるわけです」と、今回の映画祭の重要さを改めて強調した。

 第33回東京国際映画祭は、10月31日~11月9日六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区)などで開催される。

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