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動物愛護のクラファン2700万円の不正使用を告発 市議会議員の熱心な追及が話題に

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 和歌山県和歌山市が2018年に行った犬猫の不妊去勢手術のためのクラウドファンディングの使い道が、物議を醸している。

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 問題となっているのは、和歌山市が18年5月~12月にかけて行った「殺処分“ゼロ”を目指して!猫たちの【不妊去勢手術】の実現にご協力ください!」というクラウドファンディング。2019年度中に建設予定だった動物愛護センターで行う犬猫の不妊去勢手術の実施や、譲渡促進のための費用に使われるといい、使い道としては、「設備の拡充:12,781,800円、用具や薬品:5,218,200円」と金額が示され、目標金額1800万円を大きく上回る2400万円以上が集まり、最終的には約2700万円が集まっていた。

 しかし、この寄付金について、24日に行われた和歌山市議会厚生委員会の中で、市議会議員の芝本和己氏が、事前に公開されていた充当先一覧に基づき、平成30年度分が約1500万円、令和元年では約1200万円が使用されていると記載された上で、本当にクラウドファンディングの費用が使われたのか市側に質問。突然の質問に、市側は「まだクラウドファンディングの寄付金が2000万円残ってる」「令和元年に寄付金を使った」など説明が二転三転していたが、芝本氏は事前に配られた資料で、充当費用の中に、消耗品費、薬剤費、資料費、光熱費、修繕費などの「事業費」や、報奨金、旅費、委託料、賃借料などが盛り込まれていると指摘。これらの費用は当初から予算を取っていた項目で、クラウドファンディングで賄うようなものではないとした。

 これに対し、市側は「当初(予算は)取ってあったんですけど、寄付金をいただきまして、そこの部分に動物愛護の啓発ということで、みなさんのお気持ちをそこに充当させていただくと考えまして」と説明すると、芝本氏は「それは詭弁ですよ」と断罪しつつ、当初計上された予算について追及すると、「次年度に見ていただければ、そういう風に考えております」と言い、芝本氏は「いい加減にしてくださいよ。こんなのもし、クラウドファンディングをした人からしたら『ふざけんなよ』って話になってきません?」と言い、計上されていた「報奨金、諸所修繕、印刷製本費、自動車保険料、火災保険料、自動車借り上げ料」などを挙げ、クラウドファンディング活用方法をホームページで公開するよう求め、最終的に市側は「妥当ではなかった面もあるのかなというお詫びを含めまして、ホームページの方に公開させていただこうと思っています」と話していた。

 芝本氏の熱心な追及はネット上でも大きな話題となっているが、果たして市側からホームページでの説明はあるのだろうか――。

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