>>初体験を大事にしすぎる男~女がドン引く瞬間~<<
「2年前に付き合っていた彼は、格闘技をやっている人でした。よく試合にも出ていたんですね。ある時、『次は危険な相手だから試合には来ないで欲しい』と言われたんです。自分の無残な姿を見せたくないと。私はそれをいったん受け入れました。でも、彼の命がけの戦いを見に行かないわけにはいきません。自分でチケットを取り、一人で会場に足を運びました」
ゆかりさんは、格闘家の彼を持つ女の使命なのだと、自分を奮い立たせたんだそう。しかし、彼女を待ち受けていたのは、試合内容よりも凄惨な場面だったとか。
「私は、彼の目につかないよう遠い場所から見守っていました。試合が始まると、最初、彼は劣勢に立たされていました。ところが、会心の一撃を決め、形勢逆転。勝利を収めたのです。
その後、彼はマイクを持ち、会場に向けて言いました。“彼女に言いたいことがあります!”と。私は前に出て行きそうになりました。けど、彼の視線がまったく違う方に向いているんです。そして、全く知らない別の女にプロポーズを始めました。ガツンと、私の方が殴られた気分になりました。私は、二股を掛けられていたんです。あまりにドン引いて、景色が歪んで見えました」
その後、ゆかりさんは修羅場を経て、彼と別れたそうだ。今は、「あの経験があったから強くなれた」となんとか前向きに捉えている。
写真・Richard Presley