>>自分の描いた絵に欲情する男~女がドン引く瞬間~<<
「3年ほど前、当時30歳の男性と付き合っていました。付き合い始めて3度目のデートの時でした。“泊りでいい?”と聞かれたので、そういうことになるんだろうな…と思いました。まずオシャレなイタリアンの店でディナーを。お店を出て彼の家に行くのかと思いきや、“ホテルを予約している”と。“初めては大事にしないと”と言うんです。すごくロマンチックな人なんだと思いました」
そこまではなんとも幸せな時間だったそう。だが、この後の彼の言動で、自分が大きな勘違いをしていたと気付くことに…。
「ホテルの部屋に入り、私の方から彼に寄りかかりました。すると、“シャワーを浴びよう”と。“カラダをキレイにしてからにしよう”と言うので、まずシャワーを浴びました。そして、出て来てベッドでキスをして、いよいよというときでした。“初めてだからゆっくりやろう”と言ったんです。そこで理解しました。彼は童貞だったんです。初めてというのは2人にとってということではなく、自分のこと。全部自分のために用意したシチュエーションだったんです。
私がリードして、なんとか彼にとっての初体験を終えた後でした。彼が顔を背けて、鼻をすすっていました。まさか…と思いましたが、泣いていました。あれが、人生で最高にドン引いた瞬間でした」
長く守ってきたものだけに、彼は感極まってしまったのか。だとしても、あまり美しい涙とは言えない。
写真・Dan Taylor-Watt