本作の主人公は、中堅おもちゃメーカーの経理部で働き、モノも恋にも一途な“清貧女子”である九鬼玲子(松岡茉優)。そんな玲子が務める会社には度を越した浪費ぶりが目立つ御曹司・猿渡慶太(三浦春馬)がおり、ある日社長である父・猿渡富彦(草刈正雄)の怒りを買い、経理部に異動してくる。玲子は慶太の指導係に任命されてしまい――というストーリーが描かれた。
>>三浦春馬さんが誰にも言えなかった大きな悩み<<
7月18日に逝去した三浦春馬さんの遺作ということで、大きな注目を集めていたが――。
「本作で三浦さんが演じたのは、お金にだらしないながらも、甘え上手で多くの人に愛されるダメ御曹司。お金に厳しい主人公と正反対の人物になっており、異動先の経理部の面々とすぐに打ち解けたり、屈託なく笑う様子がたびたび見られ、三浦さんの魅力溢れる作品となっていました。そんな中、特に反響が集まっていたのは、振られてしまった元カノに会いに行き、『どうして俺じゃダメだったの?』と聞くシーン。元カノに『顔タイプだし、可愛いし。でもお金の使い方』『結婚したら、人生崩壊する』と指摘され、『傷ついた』と言いながら元カノの肩に顔を埋め、上目遣いでもう一度会えたことに対し、『会いたかったから会えたんだもん。すごーく嬉しかったんだもん』と甘える姿が描かれ、『こんな甘える演技もできるんだ!』『可愛すぎる』といった声が殺到していました」(ドラマライター)
とは言え、視聴者からは「ラブコメなのに泣ける」「こんないい演技するのになんで?」といった悲痛の声が絶えず聞かれているという。
「遺作ということで、多くのファンが視聴していましたが、一方では、『まだ観れなかった』『見ようとしたけど切なくなって消してしまった』といった声も聞かれています。実は、主演の松岡は8月2日放送の自身のラジオ『松岡茉優マチネのまえに』(TBS系)でこの作品について、『私たちはこの物語を全力で作ってますが、受け取れないかも、つらくて観られないかもしれない、という方はどうかご無理なさらないでください』と、“観ない”という選択肢を提示。三浦さんの死をまだ受け入れることのできない人も多く、松岡の言葉に従って、今はまだ観ないこと選んだ人もいたようです」(同)
全4話で描かれる本作。今後描かれる三浦さんの演技も楽しみにしたい。