本作は2019年7月の『ルパンの娘』(フジテレビ系)、12年12月の『再会』(同)の原作者であるミステリー作家・横関大氏による小説が原作。異母兄弟である生真面目なキャリア刑事・神崎隆一(山田)と直観力にたけた破天荒な先輩刑事・黒木賢司(田中圭)がバディを組み、東京・池袋で起こる誘拐や立てこもり、殺人などの難事件を解決していく――というストーリーである。
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主演の山田と田中は初共演。両者のファンからは期待の声が挙がる一方で、原作ファンからは不安の声が集まっている。その要因は原作とドラマ版の“設定の違い”だ。
原作では、神崎と黒木が異母兄弟ではなく、あくまでも同期という設定だ。ドラマで2人は異母兄弟であり、周囲にそれを隠しているという設定に変更されている。さらに、ドラマでは元警察官・神崎賢造(椎名桔平)が2人の父親という設定に。原作の終盤では黒木と賢造の意外なつながりや感動的なエピソードが描かれていたが、ドラマ版では違った関係性が描かれるようだ。
ドラマのオリジナル設定に関して、原作ファンからは「同期から異母兄弟って…その設定変更に何か意味あるの?」「変なオリジナル設定入れられてショック。原作面白いから、原作通りにやってほしかったな」「バディの絆っていうのにグッとくるのに、兄弟設定入ったらもう兄弟愛としか思えなくなる」「原作では後の方になって賢造と黒木の関係がすごく生きるのに…すごく残念」といった不満の声が集まっている。
さらに、黒木役の田中が2020年、『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(日本テレビ系)、『不協和音 炎の刑事 VS 氷の検事』(テレビ朝日系)、『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)など多数の作品に出演していることから、一部の原作ファンからは「田中圭いっぱい作品出すぎてもうお腹いっぱい…」「田中圭好きだけど、また破天荒なキャラだから『おっさんずラブ』がちらつく」という声も挙がっている。
「本作は異母兄弟や父親との関係性など、ところどころ原作とは異なる部分があります。ただ、本作と同じ原作者の小説を実写化した『ルパンの娘』でも、原作と異なる点が多くありました。原作にあったエピソードがカットされていたり、原作では存命のキャラクターが死んだ設定になっていたりと、大きく変更された部分はありましたが『キャストが豪華』『内容が単純で分かりやすい』『平日に気楽に見るにはぴったり』と好評でした。そのため、本作も原作との違いをどのように生かすのかが高視聴率のカギとなってくるでしょう」(ドラマライター)
『ルパンの娘』の第2シリーズは10月からの放送を予定している。果たして、本作は『ルパンの娘』を超えられるのだろうか。ドラマの展開や視聴者の反応に注目したい。