遅延が発生したのは午後6時5分頃。JR予讃線の宇和島駅発松山駅行きの特急「宇和海24号」内で、同線八幡浜駅勤務の社員(65)が帰宅のため乗車していたところ、伊予大洲駅で車内が混雑してきたため、車掌は男に窓側から通路側に移動するよう依頼する。
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これに激昂した社員は、大声を出した上、乗務員室の開閉を妨害するなど迷惑を繰り返す。行動を受けた車掌は、輸送指令に警察への通報を依頼。指令が警察に通報し、内子駅で身柄を引き渡したという。この行為により、列車の出発が5分遅延した。JR四国の運行をその社員が妨害するとは、驚きだ。なお、男は飲酒をしていなかった。
このニュースに、「どうなっているのか。移動を頼むということは、社員特典で乗っていたのだろうが…。素直に移動しろよ」「社員のくせに運行を妨害するなんて。当然懲戒解雇でしょう」「65歳だと、まだまだ国鉄の殿様商売意識が抜けない。年下に文句を言われて怒ったんだろう。この人間が普段どんな勤務態度だったのか想像ができる」と怒りの声が上がる。
一方で、「なぜ席を移動しなければならなかったのか。別によかったのでは」「暴れるなどしたことは会社の恥晒しだけど、車掌の対応に問題がないとも言えない」「社員だからという理由で席の移動を命じるのはおかしい」と車掌の行動を問題視する声も少なくなった。
JR四国は新型コロナウイルスの影響で赤字が膨らんでおり、かなり厳しい状況。今後、社員のリストラなども噂される中での不祥事だけに、会社からも「降車」を命じられることになりそうだ。