事の発端は、1月20日にTwitterユーザーが「車掌が業務用のタブレットにて、インターネットサイトをずっと見ていた」「駅到着時もタブレットを見ていて車両が止まってから業務ドアから顔を出す。走行中、ホーム進入時 全く安全確認する様子もなく、タブレット観覧していた」などとコメントし、実際に車掌が走行中にタブレット端末でサイトを閲覧する動画を投稿したこと。
この動画に、Twitter上では「命の重さを知れ」「仕事中だろ」という批判や、「実際は業務に関係あるサイトを閲覧していたのでは」「仕事の一環なのでは?」「業務内容の調べ物でしょう」と、行為が議論になっていた。
JR千葉支社はこの件について、「20日午後、JR武蔵野線東京発府中本町行きの西船橋から新八柱間で、業務用タブレットで業務に無関係なサイトを閲覧する不適切行為があった」と発表。動画投稿者の指摘通り、遊んでいたことがわかった。なお、この車掌が乗務した電車に、遅延などの影響はなかったという。この事実に、「流石に業務中はまずい」「反省するべき」などの批判が上がる。
その一方で、動画投稿者についても「SNSで動画を公開して叩く行為が許せない」「JRにクレームを入れればいいだけ。鬼の首を取ったように動画を撮影してSNSで文句を言う行為は陰湿で許せない」「関係ないサイトを見るのは良くないけど、こういう人間がいるから、必要な情報を見ることもはばかるようになる」「こういうことをいちいちネットに投稿する人間も取り締まって欲しい」と、非難の声が殺到した。
車掌の行為は処分されて然るべきだが、その場で注意を与えず、動画を撮影したうえSNSに投稿しクレームを全世界に広めた投稿者にも、批判が殺到している今回の事案。「歪んだ正義感」「嫌な世の中になった」と感じた人は、かなり多かった。