小林は2016年ドラフト5位で日本生命からオリックスに入団。同期入団にあたる山岡泰輔、黒木優太、山本由伸、澤田圭佑はもちろん、宗佑磨、鈴木優ら年下の後輩からも親しまれるキャラクターとして愛されており、近藤大亮を「兄貴」と慕っている。2017年のデビューイヤーは中継ぎとして活躍。187センチの長身を生かしたピッチングで、連投や回跨ぎも出来るピッチャーとして、先発転向も検討されたが、2018年に血行障害に悩まされ、ルーキーイヤーの35試合を大きく下回る7試合登板に留まり、昨年は20試合に登板したが、成績は振るわなかった。今シーズンは7月18日に一軍登録されると、7試合に登板、防御率4.05の成績を収めたが、8月23日に抹消されている。
小林は「突然のことでしたので、ただただ驚いているというのが今の率直な気持ちです。こうして今の僕があるのもバファローズのおかげですし、バファローズファンのみなさんが暖かい声援を送ってくれたことは決して忘れません。だからこそ、みなさんの期待に応えることが出来なかったことが一番の心残りですし、なによりも悔しいです。ここまで育ててくれたバファローズ、自分を必要としてくれたタイガースへの恩返しは活躍することしかないと思います。ここまで応援してくれた方々の為にも、新天地で新しい“いい姿”を見せられるように頑張ります」とコメント。かなり驚いたようだ。
飯田は2012年育成ドラフトで東京農業大学北海道オホーツク硬式野球部からソフトバンクに入団。 2014年に支配下登録されると、先発で勝利を挙げるが、翌年からは左腕の中継ぎとして起用され、2015年には35試合、2016年には30試合登板するが、2018年シーズン途中で松田遼馬投手とのトレードで、阪神へ移籍。昨年は3年ぶりに開幕一軍を果たすと、同じく3年ぶりに勝ち星も記録したが、今シーズンはまだ一軍昇格はない。
オリックスは、海田智行、山田修義が二軍で調整中で、左腕のリリーフは富山凌雅と齋藤綱記しかいないのが現状だ。飯田が救世主の一人になれるのか注目されるところ。小林も阪神にはオリックスでともにした西勇輝がエースとして活躍しているだけに心強いだろう。さらなる飛躍を期待したい。
(どら増田)