今シーズンの山崎福は、7試合登板、2勝2敗、防御率4.46だが、6日のロッテ戦では6回を無失点、14日のソフトバンク戦では、7回2/3を投げて4失点も115球と力投している。山崎福は「前回の登板は失点したんですけど、それ以降はテンポを意識して、緩急使って投げられたので、自分のピッチングが出来たと思います」と語ると、ここ2試合連続で試合を作れている要因について、「日頃からキャッチボールなど、体のメンテナンスからトレーニング含めて、慎重になってやってるのが、いい結果に出てるのかなと思います」と手応えを口にしている。
好調な理由を聞かれると、「去年のオフにトレーニングで追い込めて、それがボールにも繋がってるという感覚もありますし、投球フォームも見直してるので、それがマッチして来ている感じはあります」とフォームがしっくり行っているようだ。また、「スピードガン以上に真っ直ぐで差し込めている感じはあるので、その真っ直ぐはまだ完璧ではないですけど、(理想に)近づいてるような気はします」と、プロ入りから課題とされてきたストレートに磨きがかかっているのも好調の理由の一つとして述べた。
山崎福の生命線であるカーブについては、「カーブは昔から自信があるので、その辺は変えたりしてなくて、今まで通りに投げてます」と特に変化はさせてないようで、「制球に関しては投げ方が影響してるんだと思います」とフォームについて改めて言及すると、ベストなテンポは「ストライクが先行して、打たせて取るというのが自分のピッチングかなと思います」と話した。フォームは「投げる腕の使い方で。そこと体の力感を意識してずっとやってるので、それがハマっている」という。
「あまり重く考え過ぎずに、1、2点あげてもいいかなぐらいの、開き直るじゃないですけど、重くならないような考えで(バッターを)迎え入れるようにしてます。立ち上がりは緊張してると思うんで、緊張しない方が無理だと思うんですけど、その中でいかにリラックスして投げるかというのを探します」
自分らしいピッチングを継続することで、山崎福にしか投げられないダイナミックかつ、緩急の効いたピッチングを見せてくれるだろう。
この日から監督代行に就任し、二軍では山崎福にもたくさんのアドバイスを送ってくれた中嶋聡監督代行に初勝利をプレゼントしたいところだ。
(どら増田)