田嶋は今シーズン8試合に先発、防御率2.88と安定したピッチングを披露しているが、勝ち星がついたのは7月4日の西武戦のみ。今回は同じ西武を相手に2勝目を挙げたいところだが、田嶋は「(勝ち星が欲しいとは)思わないです」という。
「勝ち星というのは、投手が評価されるところだと思うんですけど、今の僕の立場からしたら、1イニングでも多く投げて、1つでも多くのアウトを取って、チームに貢献することだと思うし、勝ち星は後でついてくるものなんで、今年は別に勝ち星がつかなくても(そう)思わないと思います。しっかり自分がやるべきことを理解して、それをマウンドで出せればいいかな」
今年の田嶋は「力感を失くすこと」を課題に掲げており、結果よりも内容にこだわっていることから、安定した投球が出来ているようだ。そんなここまでの投球に関して、「最低限はやれている」としながらも、「まだ詰めの甘いところが出ているので、そこをしっかり埋めていければ」と語り、1年目に比べて球速が落ちていることについては、「出る時は出ますけど、出ないですね。出ないけど抑えてるんで、今のところ球速が出ないなら出ないなりの投球中でゲームも作れてるし、それはそれでいいかなと。引き出しの1つとして出来てると思います」と自らを分析した。
今後もチーム貢献を最優先に、田嶋らしいピッチングを披露してくれるはずだ。
(どら増田)