アメリカ・ジョージア州にあるサンドイッチチェーン店「ジミー・ジョンズ」の若い従業員4人が、パン生地で縄のような形を作り、首を吊る振りをした動画をSNSに投稿し、解雇されたと、海外ニュースサイト『UNILAD』と『The Independent』が7月8日までに報じた。
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報道によると、7月4日、従業員らは焼かれる前のパン生地で輪を作り、輪の中に首を入れ、首吊りの仕草をする動画を撮影して、動画共有サイト「Snapchat(スナップチャット)」に投稿したという。『UNILAD』は、問題になった動画を公開しているが、動画では、1人目の男性がパン生地で作られた輪の中に首を入れ、2人目の男性が縄を上から持ち、3人目の男性が2人の姿を笑いながらスマートフォンで撮影している様子が映っている。これらの様子を撮影していた4人目の従業員は女性のようで、女性の笑い声も動画の中で確認できる。動画は店内と思われる場所で撮影されている。撮影した日はアメリカの独立記念日である7月4日で、動画には日付が書かれたアメリカ国旗のスタンプが押されている。
4人のうちの一人が動画を「Snapchat」に投稿。投稿された後、拡散されて炎上した。『The Independent』によると、動画の内容は元より、動画を投稿した日にちがアメリカの独立記念日だったこと、また首吊りは過去に、アメリカの南部で、白人が黒人を処刑するために行われていた行為だったため、人種差別だという批判も多く見受けられたそうだ。従業員4人は全員白人だった。なお、動画の中で従業員らは、差別的な言葉を発してはいない。
動画が拡散、炎上したことを受け、同社は4人の従業員を解雇したと発表した。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「今は人種差別が社会問題になっているのに彼らは自覚がなさすぎる。それに社会が差別問題で騒いでいなかったとしても首吊りを真似るなんて冗談にならない」「首吊りの真似もそうだけど、食べ物を粗末にしているのも気になる。このパンが店舗に並んでいなければいいが」「彼らは人種差別を口にしていないし、人種差別の意味はなかったと思う。彼らが黒人だったらここまで炎上することはなかったかも。白人にとっても生きづらい世の中になった」「独立記念日のスタンプは何の意味もなく、ただアプリ上にあったから使っただけだと思う」などの声が挙がっていた。
また、アメリカ・オハイオ州にあるサンドイッチチェーン店「サブウェイ」でも、SNSの投稿によって解雇された男性従業員がいたと、『Business Insider』が2013年7月に報じている。同記事によると、男性従業員2人が、店で、焼かれる前のパンの上にペニスを乗せ、尿をかけた動画を撮影し、「Instagram」に投稿したそうだ。投稿は拡散され、炎上した。
投稿が炎上し問題になったことで、同社は2人の従業員を解雇したと発表した。
有名人でなくても問題の投稿があればすぐに拡散してしまう昨今、誰もがSNSの使い方には気を付けるべきであろう。
記事内の引用について
「White Guys Fired From Jimmy John’s Sandwich Shop After Making Noose Out Of Bread Dough」(UNILAD)より
https://www.unilad.co.uk/news/white-guys-fired-from-sandwich-shop-after-making-noose-out-of-bread-dough/
「Jimmy John's employees fired after filming mock lynching using bread dough noose」(The Independent)より
https://www.independent.co.uk/news/world/americas/jimmy-johns-employees-noose-dough-fired-lynching-a9606721.html
「Subway Fires 'Sandwich Artists' Over Instagram Photos Of Penis On Bread, Frozen Urine」(Business Insider)より
https://www.businessinsider.com/subway-workers-fired-over-vulgar-instagram-posts-2013-7?r=DE&IR=T