“若きエース”清宮海斗を中心とした企画だが、過去2大会ともにノアジュニアの闘いは『NOAH HOPE』に欠かせない存在となっており、好勝負を連発している。ABEMAスタジオで行われるため、小さいリングが使われているのだが、これもジュニアの選手にはマッチしているのだろう。
第3試合では、フルスロットルの小峠篤司&大原はじめが、金剛の覇王&仁王と対戦した。新ユニットであるフルスロットルに対して、チーム力で勝る覇王&仁王が素早い連携で試合を優位に進めていく。それに対して、「エンジン全開」と叫びながら、大原が好サポートする形で、フルスロットルも連携で対抗。しかし、24日の金剛興行(東京・後楽園ホール)で、拳王との対戦が決まっている覇王が大ハッスル。これに他の3人も発奮し、試合が一気に動き出す。最後は小峠がキルスイッチで、粘る仁王から3カウント。フルスロットルが勝利を収めている。
第4試合では、元ラーテルズでIPWジュニアヘビー級チャンピオン原田大輔とフルスロットルで最後のW-1クルーザーディビジョンチャンピオン吉岡世起がシングル対決。試合はスピーディーなグランドの攻防からスタート。2人は打撃でも全く引かず互角の展開。原田は吉岡の右膝に狙いを定めていく。ドラゴンスクリュー、アキレス腱固め、ニークラッシャーに苦悶の表情を浮かべる吉岡だが、場外へのラ・ケブラータなど立体的な技で形勢を逆転させると、痛めた右膝で蹴りを叩き込んで原田を攻める。その後も一進一退の攻防を繰り広げた2人だが、20分という時間は足りなかったのか、時間切れ引き分けのゴングが鳴らされた。2人は額を付けあって睨み合いながらリングを後にした。
プロレスリング・ノア
『NOAH NEW HOPE Day3』
2020年7月5日配信(無観客試合)
ABEMAスタジオ
▼シングルマッチ(20分1本勝負)
△原田大輔(時間切れ引き分け)吉岡世起△
▼タッグマッチ(20分1本勝負)
○小峠篤司&大原はじめ(16分05秒)覇王&仁王●
※キルスイッチ
(どら増田)