現在放送されている第12週は、登場人物たちのスピンオフがオムニバス形式で描かれているが、第58話では、喫茶「バンブー」の2人、保(野間口徹)と恵(仲里依紗)の物語に。10年ほど前、保は亡き両親の跡を継いで神田で古本屋を営んでいた。人付き合いが苦手、外にも出たがらない保だったが、ある日、客として店を訪れた恵と話をしてから、彼女がやって来る木曜日を心待ちにするようになる。そんな中、お店の常連客、木下(井上順)が連れてきた親戚の子が、実は幼い久志(山口太幹)で――というストーリーとなっていた。
久々に登場した幼少期の久志に対し、「可愛い!」などの反響が集まっていたが、一方では困惑の声も集まったという。
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「幼少期の久志は、主人公の裕一(窪田正孝)が10歳の頃に同級生の県会議員の息子として登場しました。しかし、今回描かれた舞台は『10年ほど前』とのこと。スピンオフで描かれた“現在”が何年なのかは、正確には描かれていませんが、裕一と音(二階堂ふみ)が上京して既に数年経っており、年齢は20代半ばの23~24歳あたり。10年ほど前とすると13~14歳ということもあり、10歳の子どもでは見た目が合わず、視聴者からは『時空が歪んでる』『第二次成長期の男の子役に10歳の子ども使うってどうなの』といったツッコミが殺到していました。また、当時福島に住んでいるはずが、親戚が連れてきたとは言え、東京の喫茶店を自由に出入りしているという設定に、『ワープでもできるのか?』『都合よく配置されてる人形感がある』といった厳しい声が聞かれていました」(ドラマライター)
さらに、10年前に保と恵が出会っていたことが明らかになり、恵の過去の発言が改めて注目を集めている。
「恵はこれまで、オックスフォード大学で法律を学んだと明かしていたほか、元恋人が網走刑務所の受刑者で味噌饅頭をよく届けに行ったこと、旅芸人の一座にいたことなども告白。しかし、10年前に保と出会っていたとなると、時系列や恵の年齢も全く分からなくなり、『何歳設定だよ』『笑い狙うために設定ごちゃごちゃにするのやめようよ』という厳しい声も。『設定が破綻してる』といった指摘もありました」(同)
スピンオフとは言え、これまでの設定を考慮していないストーリーに多くの批判が集まってしまっていた。