番組では、「微陽性」と判定を受けた坂本勇人選手、大城卓三選手の濃厚接触者26人がPCR検査を受けたところ、全員が陰性だったと報じていた。万が一シーズン中に陽性者が確認された場合、基本的に本人は入院もしくは自宅待機、濃厚接触者は自宅待機となり、その他選手や関係者は予定通り練習や試合を行っていくとされているが、チーム内に多くの感染者が確認された場合、試合を中止せざるを得ないことなどが紹介された。
その中で安藤優子アナウンサーは「ジャイアンツはこうやって抗体検査をしたから分かった話で、今度他球団はやる必然性はないんですか?」と指摘。「だって検温だけじゃ分からないって分かったわけですよね」と、検査を実施していない他球団を暗に批判。さらに出演していた弁護士の田村勇人氏も、「平等に検査しないと意識の高い球団ほど主力選手が抜けるリスクがある」と話していた。
しかし、巨人の2選手の陽性が判明する以前、福岡ソフトバンクホークスもオーナーの孫正義氏の指示で首脳陣や選手、球団スタッフらを含む約200人が抗体検査を行っており、全員が陰性という結果が出たことが5月29日までに判明しているため、視聴者からは「なんで巨人以外どこも陰性検査していないってことになってるの?」「これは誤解を生む」「確かに陰性検査は受けたほうがいいけど、なんで5月にやったホークス無視するの?」といった苦言が集まることに。また、田村氏の「意識の高い球団」という発言に対しても、「他の球団は意識が低いってこと?」「そんな嫌味のように言わなくても…」といった声が寄せられていた。
プロ野球開幕を前にすべての球団の選手や関係者への検査を推す声も多くあるが、既に検査を行っているソフトバンクについてまったく触れず、巨人以外の球団を批判するような姿勢に疑問が集まってしまったようだ。