同所によると、今年4月~5月の間、加西市や朝来市に設置したフェロモントラップに、例年を大幅に上回るチャバネカメムシが飛来したのだという。果樹カメムシ類は果物を好み、小さい段階で果汁を吸うと痕が残ってしまうため、品質の低下を避けることが出来ないため、悪影響を及ぼす。
果樹カメムシ類が大量発生している原因について、兵庫県病害虫防除所は「暖冬の影響により、越冬量が多かった」と分析。さらにこの春、スギやヒノキの花粉量が多かったことから、果樹カメムシ類のエサとなるスギ・ヒノキの毬果(きゅうか)量も多くなることが予想されことから、越冬世代発生の長期化と次世代虫の増殖が助長されるため、「6月~9月にかけ長期的にわたり、兵庫県内の農園に飛来する可能性がある」と注意を促す。
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そして、「防除上の留意点」として、各園地での見守りの実施、被害を認めた場合は速やかに防除する、山林に近い場合は特に注意と呼びかける。さらに、「ナシやモモの有袋栽培の場合は、袋かけ作業を早めに実施する、果樹カメムシは「夜間を中心に活動することから、夕方から防除を行うと効果が高い」と分析した。
カメムシは強烈な悪臭を放つ虫で、嫌う人も多いだけに、兵庫県民からは「嫌すぎる。バッドニュース」「洗濯物に付いていたら最悪。しばらく部屋干しにしないといけないかも…」「兵庫から出ていきたい」という声が上がる。
一方で、「岐阜県でも大量発生している」「地獄絵図。兵庫に行きたくないと思ってしまう」「対岸の火事とは思えない。日本全国に広がる可能性もあるのではないか」という声も出た。
農作物はもちろん、洗濯物など日常生活にも悪影響を及ぼすカメムシ。兵庫県民は注意してほしい。
記事の引用について
兵庫県病害虫防除所
果樹カメムシ類の発生状況と防除対策について
https://web.pref.hyogo.lg.jp/press/documents/20190612_2857_1.pdf