海外ニュースサイト『The Jakarta Post』は2020年5月9日、インドネシア・南スラウェシで男子大学生がモスクから転落。頭を強く打って死亡したと報じた。
同記事によると、南スラウェシ・マッカサルの大学に通う25歳の男子大学生は、大学から約190km離れた実家に帰省していたという。新型コロナウィルスの影響で自宅学習が奨励されていたようだ。男子大学生は5月6日夜、他の4人の若者とともに、インターネットのアクセスポイントを求めて、イスラム教の礼拝所であるモスクを訪れたそうだ。大学生の実家の村では、インターネットに常時接続できる場所は限られており、モスクはその一つであったようだ。
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大学生らはWiFiを探してモスクの2階に上がったが、ちょうど床の改修工事の途中であった。1階の説教壇の真上周辺の床が薄いべニア板で覆われていたという。大学生はこの板の上に乗ったところ、板が割れて約4m落下。1階の床に頭を強く打ち付けて死亡したという。大学生の通っていた大学は「大学生は本学期内に提出が必要な論文を書き終えようとしていたようだ。わが校の生徒を失い、深い悲しみに包まれています」と声明を発表した。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「手元のWiFiに集中し過ぎて、足元見てなかった。自分も気を付けよう」「工事会社の責任では?工事中の看板とか立ち入り禁止の張り紙貼ってなかったのか?」「インターネットに近付き過ぎた。神に近付いてはいけないのと同じ」「モスクの1階ではWiFiが繋がらなかったの?夜モスクに入り込んでバチが当たった」「論文書いていたなら卒業間近だった。親がかわいそう」「これもコロナ禍による死亡事故」など様々な声が挙がった。
海外には他にもインターネットの接続を巡って、命を落とした若者がいる。
海外ニュースサイト『People』は2019年4月、アメリカ・ジョージア州に住む男が、姉弟ゲンカの末、姉の首を絞めて殺害。終身刑が言い渡されたと報じた。
同記事によると、2018年2月当時16歳の男は、自室でゲーム機を使ってゲームをしていたという。家にいた家族もインターネットを使用していたため、反応が遅くなってきたので、男はWiFiのパスワードを無断で変更。他の家族がインターネットを使えないようにしたという。
まず母親が男に抗議をしたが、男が母親に手を上げようとしたため、当時20歳の姉が介入して殴り合いのケンカに発展。男は姉の首をつかみ、腕を回して首を絞め上げたという。母親はパニックになり警察に通報。15分後、警察が駆け付けたが、警察が姉を離すよう呼び掛けるまで、男は姉の首を絞め続けていたという。
姉は意識不明の状態で病院へ搬送されたが、数時間後に死亡が確認された。死因は首を絞められたことによる窒息死であった。警察は男を逮捕し、殺人罪で起訴した。2019年4月5日に開かれた裁判では、男に終身刑が言い渡された。裁判で男は「姉を殺すつもりはなかった。ごめんなさい」と泣きながら語っていたという。
インターネットに夢中になり過ぎると、周りが見えなくなってしまうのであろう。取り返しのつかない事態を招く前に、自分の行動を再度見つめ直す必要があるかもしれない。
記事内の引用について
University student in Sulawesi dies after falling while searching for internet signal (The Jakarta Postより)
https://www.thejakartapost.com/news/2020/05/09/university-student-in-sulawesi-dies-after-falling-while-searching-for-internet-signal.html
Ga. Teen Strangled Sister to Death Over WiFi Password, Gets Life in Prison (Peopleより)
https://people.com/crime/ga-teen-strangled-sister-wifi-password-life-sentence/