問題となっているのは、番組のオープニングでの一幕。その中でMCの安藤優子キャスターは、リモート出演していたMCの高橋克実に向かって、「突然なんですが、今日ずーっと朝から考えていたことがあるんですけど、いいですか?」と前置きし、「知事たちが会見する時に手話通訳の方がつきますよね。その人たちが透明なマスクをしているのをご存知ですか?」と手話通訳らが使用しているフェイスガードや透明マスクについて言及。「あれをして、舞台をしたらどうですか?」と提案した。
高橋が「それをすると役者の唾が飛ばないってことですか」と感心すると、安藤はさらに「そう! そして観に来る方もマスクして座席の間隔離して、(歓声も)拍手以外はちょっと控える。成立しません!?」と興奮気味に語り、高橋は「いいと思いますよ」「舞台の人にいいニュースになるように発信を続けてください」と賛同し、安藤は「お宅の社長にもちょっと伝えておいていただけますか?」などと話していた。
しかし、安藤のこの発言に視聴者からは、「飛沫だけ防いだって、仮に手にウイルスが付いてて、ほかの人に付けちゃったらどうするのよ…」「感染予防を第一にしすぎて、役者の心を無視しないでください」「マスクは万能じゃないし、それ言ったら、マスクすれば三密無視してもいいってことになるでしょ」という呆れ声が集まってしまっていた。
「いまだ続いている緊急事態宣言ですが、多くの人が不要不急の外出を控え、どうしても外に出なければならない場合はマスクをしているような状態。舞台再開は主催者も役者もファンも望んでいることですが、感染拡大を防ぐために泣く泣く中止となっています。マスクさえしていれば感染を防げるというものでもなく、安藤の発言には多くの困惑の声が集まってしまいました」(芸能ライター)
安藤の提案は、人の移動を制限するという緊急事態宣言の本質を見失うことにもなりかねず、苦言ばかりが寄せられてしまったようだ。