番組でも、現在の主たる収入源はオンラインサロンであると説明された。利用料は月額1000円で、会員は5万人ほどいる。ざっと見積もっても年間6億円の収入がある。もちろん、運営費用などもあるわけで、そのまま西野の懐へ入るわけではない。さらに、入ってくるお金のほとんどは投資や寄付に充てており、ラオスに小学校を設立した話が取り上げられた。これには、ネット上で「西野、なんかすげえな」「マジで世界変えてるじゃん」といった声が聞かれた。
また、絵本作家としての仕事についても語られ、約40万部を超える大ヒットとなった『えんとつ町のプペル』(幻冬舎)の制作にあたっては、「絵本だけで終わらせると繋がっていかない」と話し、メディアミックスを想定し、VR(バーチャルリアリティ・仮想現実)化しやすいように、高さを感じられる煙突の設定を用いたといった裏話が披露された。これには、坂上から「そこにそんな金の匂いが」と強烈なツッコミを浴び、西野は「エンタメの匂いと言っていただきたい」と訂正を求めていた。
西野はアンチの多さでも知られるが、こうしたクリエイティブな姿には「西野、本当この気取ってる感じがイヤ」「昔からつまんなかったし、今も面白くない」といった否定的な声も聞かれた。さらに、オンラインサロンの会員が数万人レベルでいることに、坂上から「気持ち悪いの来ない?」と訊かれると、西野は「いますよ。4万人もいたら」とあっけらかんと話し、こうした態度もアンチに火を付けるのかもしれない。
何より西野は、いまだに吉本興業所属のお笑い芸人である。会社には活動を許してもらっているようで、「吉本は本当にいい会社です。社長の謝罪は下手だけど」とも話していた。それゆえに西野も独立を考えず、吉本芸人兼絵本作家兼実業家としての活動を続けているのだろう。