イギリス・ハンプシャー州で、10代の少年がスーパーマーケットの店員を罵った動画が拡散され、それを知った父親が、少年をスーパーマーケットに連れて行き、店員に謝罪させたと、海外ニュースサイト『Mirror』と『The Independent』が4月15日までに報じた。
報道によると、少年は友人とともに自宅近くのスーパーマーケットを訪れ、入り口にいた女性店員に向かって、「ぶっ殺すぞ」「お前は何歳だ? 80歳くらいの年寄りだろ」などと暴言を吐いたという。少年らが店員に暴言を吐いている様子の動画を他の客が撮影し、Twitterに投稿。投稿は拡散された。『Mirror』は拡散された動画の一部を公開しているが、少年らは自転車に乗ってスーパーマーケットを訪れ、入り口にいた店員に暴言を吐いた後、再び自転車に乗ってその場から走り去っている。店員は反論しようと一歩前に出るが、別の店員に止められている。なお、少年らと店員の間に何かトラブルがあったのかどうかは明かされていない。
動画が拡散されたことで警察が調査を開始した。警察の調査により少年が特定され、警察からの連絡で少年の父親は息子の愚行を知ったそうだ。父親は連絡を受けた翌日、少年を連れてスーパーマーケットに行き、店員に謝罪した。警察が父親に対して、少年に謝罪をさせるように指示はしていない。
父親は自身のFacebookに一連の出来事についての説明を投稿するとともに、「私は父親として息子の行動にうんざりしています。私も妻もコロナウイルスの流行の中、働いてくれているスーパーの店員さんたちに感謝しています。息子の行動はとても許されるものではないでしょう」と綴って謝罪した。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「どんな事情があろうとコロナで大変な中、働いてくれている人たちに暴言を吐くなんて許せない」「少年の友人は謝罪しなかったのか。少年の友人も謝罪に連れて行くべきだったかも」「今はSNSで情報がすぐに拡散される時代。悪いことを親に隠せないと思った方がいい」「父親の行動は素晴らしい。悪いことは正すべき」などの声が挙がっていた。
海外には、独自の方法で子供の過ちを正した父親が他にもいる。
アメリカ・オハイオ州で、10歳の小学生の娘が同級生をいじめていると知った父親が、登下校で娘をスクールバスに乗せず、学校まで歩かせたと、海外ニュースサイト『The Independent』が報じた。同記事によると、父親は娘が学校で同級生をいじめていることを何らかの方法で知り、学校までの行き帰りのバスに乗らせない罰を与えたという。
父親は、娘に往復10マイル(約16km)の距離を毎日歩かせた。同記事によると、父親は娘に反省の色が見られたため、3日後に娘を歩かせることをやめ、スクールバスでの登下校を許可したそうだ。
世界には、子供の間違いに真正面から向き合い、行動に出る親がいるようだ。
記事内の引用について
「Boys threaten Asda staff in vile tirade before dad drags one back to say sorry」(Mirror)より
https://www.mirror.co.uk/news/uk-news/boys-threaten-asda-staff-vile-21868364
「‘I have never been more disgusted’: Father makes son apologise to Asda staff after teenage filmed abusing workers」(The Independent)より
https://www.independent.co.uk/news/uk/home-news/asda-gosport-video-boy-staff-twitter-supermarket-hampshire-a9466216.html
「Father forces daughter to walk five miles to school after repeatedly bullying classmates on bus」(The Independent)より
https://www.independent.co.uk/news/world/americas/bully-daughter-video-dad-school-bus-ohio-matt-cox-facebook-bullying-a8671111.html