この日の番組では、さんまが画商となり、番組に応募された美術品を自らセレクトし、自身プロデュースの「明石家画廊」で販売するという企画を放送。寄せられた2560人の作品一つ一つにさんまが目を通し、アーティストを発掘し、アドバイスを送りつつ、プロデュースしていくというものだった。
そんな中、選ばれることこそなかったものの、さんまの目に一瞬大きく留まった作品として画面に映されたのが、眼鏡を掛けた男性が色っぽくタバコを吸っているというモノクロのイラスト。応募者は「石田ゆきの 45歳」となっており、さんまは「漫画『NANA』のタッチ、意外と好きなのよ」と、少女漫画のような絵柄に惹かれ、気に入ったことを明かしていたが、「45歳」という年齢については一瞬首を傾げる場面も。スタッフから笑い声が漏れると、「違う! 違う! 年齢で選ぶわけないやろ、アホか!」と言い、MCの青木源太アナウンサーから「決してよこしまな気持ちではない?」と聞かれると、「俺のよこしまな気持ちは芸術や!」と返すなど長いやり取りがあり、視聴者にも印象の残る場面で使われていた。
しかし、このイラストが紹介された直後、イラストレーターのYUNOKI氏がツイッターを更新し、「今何人かのフォロワーさんが教えてくれましたが、私のイラストが勝手にテレビで使われていたようです。しかも違う作家名で…」と告発。番組で紹介されたイラストとまったく同じ、煙草を吸う男性のイラストは過去にもツイッターにアップしており、YUNOKI氏のイラストであることは明らか。番組にはゲストとして俳優の菅田将暉がリモート出演していたが、「作品がテレビでて菅田将暉くんに見てもらえるなら自分の名前で出たかったよ…」と嘆き、「石田ゆきの45歳って誰ですか…」と他者が盗用し、応募されたという被害に遭ったことを明かしていた。
この被害にネットからは、「これは言葉に表せないくらいひどいですね…」「実際採用された場合、出展されて販売されて、偽物が収入を得ていたかもしれないと考えると、結構大変な事案だと思います」「テレビ見ていてすごく素敵なイラスト...と思って見ていたのですが、テレビに無断転載する人なんているんですね。本当最低!」という同情の声が多く集まっていた。
無断盗用と思われる今回の事態。果たして、番組側はどう対応するのだろうか――。