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【放送事故伝説】『はなまるマーケット』最大の放送ハプニングとは?

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岡江久美子さん

 4月23日、タレント・女優の岡江久美子さんが新型コロナウイルスによる肺炎のため亡くなった。63歳だった。
 岡江さんが新型コロナウイルスに感染していたことは死後まで明かされず、突然の訃報に全国民が驚きと悲しみに暮れた。

 さて、岡江さんといえば『天までとどけ』をはじめとする女優業のほか、1996年から2014年まで17年間続いた情報番組『はなまるマーケット』(TBS系)の司会として知られている。
 この『はなまるマーケット』は生放送ということもあり、放送事故やハプニングも多かった。
 特にTBSで放送された特番『オールスター赤面申告ハプニング大賞』では、『はなまるマーケット』は毎年のようにランクイン。特に注目を集めたのが、「岡江久美子小バエつかみ取り事件」であろう。

 90年代後半、『はなまるマーケット』生放送中のスタジオにて小さなハエが飛んでいるのを岡江さんが発見。しばらく黙ってハエが飛び去るのを待っていたが、ハエは飛び去る気配を見せず、岡江さんの周りをぐるぐるしていた。
 すると岡江さんはパッと右手を出し、ハエを手づかみでキャッチ。そのまま床に放り投げたのである。この模様はカメラがバッチリととらえており、のちの『ハプニング大賞』で取り上げられることになる。

 また、『はなまるマーケット』という番組自体も本来はTBSの不祥事によって生まれた番組であった。1996年春、TBSはオウムビデオ事件(オウム真理教に取材テープを見せたことが犯罪の発端になったとされる事件)の責任を取る形で、ワイドショーの廃止を発表。代わりに誕生したのが主婦に家事のマル秘テクニックを教える『はなまるマーケット』だったのである。最初は半年程度の放送予定だったが、評判を呼び17年間にも及ぶ長寿番組になり、いつしかTBSの顔になったである。
 TBSのワイドショーは2014年の『はなまるマーケット』の後番組である、国分太一MCの『いっぷく!』まで作られなくなり、立派にその役割を果たしていたのである。

 最後になったが、岡江久美子さんのご冥福をお祈りしたい。

文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)

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