「向井理主演の本作。当初は向井が家事もこなす完璧なシングルファーザーを演じるということで、女性ドラマファンからは期待の声が上がっていましたが、全話平均視聴率6.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)と冴えない数字に。向井演じる圭太が優柔不断で詰めの甘い行動ばかりしたり、登場人物全員が自分勝手だったりなど、視聴者を苛つかせる要素が多数あったのがその原因と思われます。また、肝心のタイトルの『10の秘密』についても、『本当に“秘密”が10もあったのか』『10以上あったのでは?』といった指摘も。サスペンスのはずが、視聴者のツッコミばかりが聞かれるドラマとなってしまっていました」(ドラマライター)
また、ワースト2位となったのは『アライブがん専門医のカルテ』(フジテレビ系)だった。
「日本で初めて、がんと闘う腫瘍内科を舞台にした医療ドラマだった本作。主演は松下奈緒で、サブキャストには木村佳乃がいましたが、全話平均視聴率は7.0%でした。とは言え、この枠は毎回低視聴率で知られており、作品に関しては丁寧にがん患者を描いただけではなく、がん患者家族や、医療ミスを起こしてしまった医師の葛藤と遺された家族もテーマとしていたことから、視聴者からは『演技が上手い人が多いから、ある種ドキュメンタリー見てるみたいだった』『悪者もいなかったし、純粋に心が洗われるドラマだった』といった声が寄せられていました。また、実際にがんを患った患者からの支持もあり、視聴率に反して称賛された作品となっていました」(同)
そんな中、ワースト3となったのは、放送前は期待が集まっていた日曜ドラマ『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(日本テレビ系)。
「今もっとも旬の俳優・横浜流星と女優の清野菜名のダブル主演作でしたが、全話平均視聴率は8.1%とぱっとせず。世の中のグレーな事件にミスパンダ(清野)と飼育員(横浜)がシロクロ付けるというストーリーとなっており、放送前は横浜人気で高視聴率が期待されていたものの、セリフやストーリーの“サムさ”が視聴者のドン引きを買うことに。第3話で唐突に差し込まれた横浜の筋トレシーンも『テコ入れ』と揶揄されたり、横浜の演技力不足を指摘する声も多く見受けられ、『主演はまだ早かった』『イケメン俳優から実力派へは脱却できないね』といった声が寄せられていました」(同)
低視聴率でも評価された作品はあるものの、やはりある一定の指針にはなっているようだ。