※以下、ネタバレ含む。
最終回は、死んだと思われていた由貴子(仲間由紀恵)の生存が確認された。由貴子が生きていることを知った圭太(向井理)は、瞳(山田杏奈)のためにも、今度こそ元妻と決着をつけようと決意する。しばらくして、圭太の元には予想通り、警察の手が迫り八方塞がりになった由貴子から連絡が入り――というストーリーになっていた。
ツッコミどころが多いことで、たびたび話題になっていた本作だが、最終回も視聴者から疑問の声が多く集まっていた。
「本作は、10年前に瞳が起こした火事がキーとなっていて、そこから登場人物たちの“秘密”が始まって行くというストーリーになっていました。これまで、この火事について視聴者からは、『本当は瞳じゃなくて由貴子が起こしたのでは?』などと、新たな事実が隠されているのではと指摘されていたものの、そのような事実はないまま終了。瞳が罪を償うこともなければ、由貴子を法の下で裁くと意気込んでいた圭太もなぜかあっさりと心変わりし、由貴子の海外逃亡を手助け。最後は『そして俺たちは新たな秘密を抱えて生きて行く』とナレーションが入っていましたが、視聴者からは『今まで何を見せられてたの?』『自分たちに都合のいいラスト過ぎでしょ』という声が。伏線も散らかったままの最終回に困惑が殺到していました」(ドラマライター)
さらに、タイトルとなった“10の秘密”というワードにも困惑が聞かれた。
「以前から『今、秘密いくつめ?』などと揶揄されていた本作ですが、作品内で秘密をカウントすることもなかったため、何話でいくつ目の秘密が明らかになったのかは全く分からず。最終回を迎えたものの、細かな秘密までカウントすれば到底秘密の数は10には収まらず、『結局何が秘密で何が秘密でなくて、なんの秘密が明らかになったんだ?』『どれが本当に重要な秘密だったか、分からなくて戸惑ってる』といった声が。また、『このドラマを見ていたことを周囲に秘密にしたい』という声も聞かれており、視聴者にとっても不完全燃焼のまま終わりを迎えてしまったようです」(同)
当初は主演が向井理、元妻役に仲間由紀恵、幼馴染役に仲里依紗、キーパーソンが渡部篤郎と、その層の厚さで期待されていた本作だが、最後は散々な評価を受けてしまったようだ。