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『トップナイフ』最終回、「“トップナイフ”って何だったの?」不満の声 中途半端に終わった恋愛描写も

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天海祐希

 天海祐希主演の土曜ドラマ『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』(日本テレビ系、夜10:00~放送)の最終回が14日に放送され、平均視聴率が11.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)であることが報道された。前回の第9話の平均視聴率11.4%からは0.2%のポイントアップではあるものの、初回視聴率の13.0%には届かない結果となった。全話平均視聴率は11.3%だった。

 本作は、林宏司氏による同名小説が原作の医療ドラマだ。東都総合病院で働く天才脳神経外科医の深山瑤子(天海祐希)が、病院に新しく赴任してきた外科医の黒岩健吾(椎名桔平)・小机幸子(広瀬アリス)・西郡琢磨(永山絢斗)と共に、医師の中でも超一流の技術を持つ者にのみ与えられる最高の称号「トップナイフ」を目指すというストーリーだ。

※以下、ネタバレを含む

 最終回では、脳神経外科部長・今出川(三浦友和)の妻・里美(有森也実)の手術を深山たち4人が協力して成功させる。さらに、頭を鉄骨に貫かれてからも回復に向かっている少年・添野徹(田中奏生)に「カプグラせん妄」という症状が見られるものの、深山たちが無事処置し、事なきを得た。その後、深山は今出川の後を継いで部長職に就くことを決意。最後はバー「カサブランカ」にて深山の部長就任パーティーが開かれ、物語は幕を閉じるのだった。

 患者の命を救えたものの、症例に特化した内容に対し、視聴者からは「え?もう終わり?展開がいつもと同じで全然最終回っぽくない」「タイトルとか宣伝からは、“天才たちが切磋琢磨しながら高みを目指して頑張る”っていう印象だったのに、ふたを開けてみたら手術シーンとか技術を磨くシーンとかが最後まで少なかったのが残念」「タイトルの“天才脳外科医の条件”が何なのかっていう部分が、この作品で一番伝えたいことだと思うんだけど、最終回を見る限りそれが描かれてなかった。結局、深山も黒岩も家族と離れ離れだし、これじゃ“何かを犠牲にしないとトップは目指せませんよ”っていう悪い印象しか受けない」という不満の声が挙がっている。

 「原作ではトップナイフについて、『医師の中でも超一流の技術を持つ者にのみ与えられる最高の称号』と書かれていますが、ドラマではトップナイフという単語はあまり出てこず、最終回でもそのテーマについての描写はありませんでした。放送当時、ドラマの宣伝では『天才医師たちが衝突』という言葉が使われており、『天才VS天才のトップをかけた激しいバトル』がテーマだと期待した視聴者もたくさんいました。ただ、実際は珍しい症例や医師たちの家族事情にフィーチャーするだけだったため、『トップナイフって結局なんだったの』と、落胆する声が多かったようです。」(ドラマライター)

 さらに、深山の元夫とその再婚相手との生活になじめずにいた深山の娘・真実(桜田ひより)が、深山へ別れを告げて、「自分のことは自分で何とかする」と、自分の家に帰ることを宣言するシーンや、これまで度々スポットライトを当ててきた小机とカサブランカのマスター・来島達也(古川雄大)との恋愛模様があまり描かれず、最後に小机が来島の「脳に興味がある」と告白するだけで終わったことに対しても、「何か真実ちゃん、いきなり現れていきなり別れを告げたような印象。子どもってあんなにすぐ成長するもの?描き方雑な気がした」「小机と来島の恋愛、原作では描かれなかった分、何か意味があるものだと思ったら、不完全燃焼で終わってガッカリ…。脳に興味があるって、何?」という声も集まっている。

 今季ドラマの中でも視聴率が高く、注目されていた作品だったが、不満の声が残ったまま終わる結果となってしまった。続編製作の発表はまだないが、今後も作品情報に注目していきたい。

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