本作は、林宏司氏による同名小説が原作の医療ドラマだ。東都総合病院で働く天才脳神経外科医の深山瑤子(天海祐希)が、病院に新しく赴任してきた外科医の黒岩健吾(椎名桔平)・小机幸子(広瀬アリス)・西郡琢磨(永山絢斗)の3人のまとめ役となり、医師としての苦悩や葛藤を乗り越えていくというストーリーだ。
※以下、ネタバレを含む
第5話では、天才ピアニストの景浦祐樹(かげうら・ゆうき/柿澤勇人)が難聴を訴え病院にやって来る。その後、景浦の大学時代の同級生であるピアノ講師・根岸麻理恵(大西礼芳)が病院に搬送される。西郡の診察で、麻理恵はピアノ講師の職を失ったことや、自分に才能がないことを悲観し、自殺未遂を図ったことを告白する。
失職後、麻理恵は作曲活動を始め、大手レコード会社に紹介してもらえることに。しかし、それは脳腫瘍の後遺症によるサヴァン症候群の症状で、麻理恵がバイト先で聞いた音楽を自分が作曲したものだと勘違いしていただけで、音楽的才能の開花ではなかった。事実を知った麻理恵は「これからどうやって生きればいいの?」と西郡に尋ねるが、優秀でありながらも自分の才能のなさに悩む西郡は「分からない」と答えるのだった。
視聴者からは「西郡と麻理恵の"才能のなさへの不安"がリンクしてて切なかった」「麻理恵さん、せっかく才能が開花したと思ったら、後遺症が原因でしかも手術しないといけないとか…かわいそうすぎて泣けた」という声が挙がっている。一方、麻理恵が西郡に終始タメ口であったことや、連絡先を交換し、いつの間にか親密になっている展開に対し、「連絡先交換とか医者としてOKなの?いくらなんでも入れ込み過ぎでは?」「麻理恵がグイグイ来すぎてて引く。距離感おかしい」「何でそんなに仲良くなってるのか謎」と言う声も集まっている。
「第5話は、西郡が自分の才能のなさとどう向き合うか、というテーマがピックアップされていました。西郡は、才能のなさに悩む麻理恵を自分と重ねたため、結果的に距離感が近くなってしまったのでしょうね。しかし、連絡先を交換するといった演出に対しては、『ちょっと違和感』『現実的じゃない』との指摘が集まっています。ただ、これまで患者に対してあまり干渉するタイプではなかった西郡が、徐々に患者の目線に立って行動するようになったのは、良い兆候と言えるでしょう。自分が“凡人”であることを受け入れた彼が、今後どのように患者と向き合っていくのか、注目していきたいですね。」(ドラマライター)
果たして、西郡はどのように成長していくのだろうか。今後の展開に期待したい。