番組では、ある2人を密室にてサシ飲みさせたらどうなるかを検証する企画『もしもこんな2人を飲ませたら……』を放送。澤部は、アンタッチャブル・山崎弘也とサシ飲みすることとなった。その中で、コンビ仲に関する話題になると、澤部は「解散みたいなのありましたよ、一回。もうホントに序盤の、コンビ組み立ての時なんですけど、ネタのことで揉めて」と告白。
当時、尖っていた澤部は、ネタを書いてきた相方の岩井勇気に対し、「違うでしょ。これだったら俺、もうできないな!」「面白くないんじゃない!?」と強めに意見したという。すると岩井はマジギレし、澤部を殴打。これに澤部も感情的になり、「殴られて泣きながら、『解散しようか……』って」と提案したとのこと。しかし、岩井は「それはやめよう。それは違う。解散はしない」と冷静だったそうだ。
また、それ以外にも、「M-1グランプリ」(テレビ朝日系)の決勝当日にネタを渡され、喧嘩になったこともあるという。ネタのツッコミ部分は一部、澤部に任されているため、フレーズを提案していると、岩井からは「いや、そこはもっとこう」とダメ出しが飛んだ。これに澤部は「じゃあ、もっと早くネタくれよ!」と語気を強めたそう。この時も岩井は激怒したようで、携帯電話の角で頭を殴ってきたという。
そんなハライチと言えば、ノリボケ漫才が有名だが、過去に岩井は、準決勝初進出した2008年の「M-1グランプリ」について、「1回戦の制限時間が急に2分になったんです。そこで最後の乗っかるやつだけで2分やろうって俺が言ったんですよ。そしたら、澤部は保守的だから、『それは漫才だと評価されない』と言い出して。澤部は石橋を叩いて渡る人間なので、『その賭けには乗っかれない』みたいなことを言っているのを押し切って。頑なに、『違う』と言っていましたよ。そういう時に澤部に乗っかると、だいたい外すので。(略)麻雀が好きなんですけど、雀士がよく言うんですよ。『負けてきた時に自分のスタイルを崩したら、負ける』と。自分が正解だと思っているなら、日和らない。僕はこれが大事だと思っています」と、『日刊SPA!』(扶桑社)のインタビューで振り返っている。ずっとネタを作ってきた岩井にとって、譲れない部分があったようだ。