そんなラルクと言えば、99年に出演した音楽番組『ポップジャム』(NHK総合)でのマジギレ退出事件が有名である。彼らは同番組にて、数曲を披露する予定だったものの、MCだった爆笑問題・太田光がメンバーに対し、「ビジュアル系」と発言したことで不機嫌に。そして、2曲目の途中でtetsuyaが楽器を叩きつけ帰って行ったというものだ。
それから20年が経った昨年、ラジオ番組にて、太田が事件の裏側を語っている。太田は「ラルクがキレたのは、俺にキレたんじゃないんだよ。俺には何にもキレてないし、むしろ『すいません』って。彼らの名誉のために言うけど、本当に紳士な態度で『申し訳ありません』って帰って行った」と、帰ったことは事実であるものの、最後まで礼儀正しかったと説明。どうやらラルクは、NHK側に再三ビジュアル系と呼ばないよう伝えていたものの、太田側に伝わっていなかったようだ。
当時、ラルクの退出後、太田は彼らの楽屋に出向き、ビジュアル系の件を聞いていなかったことを説明。そして、なんとか戻ってくれるよう頭を下げたという。その際、メンバーも「すみません」と笑顔で謝ってきたそうだが、tetsuyaだけは「太田さんには何も責任もありません。ただ、僕はNHKとそういう約束なんで、ここは譲れないんです、すみません」と、舞台上に戻ることを丁重に拒否した。その後も、太田は説得を続けたようだが、「今日のところは演奏できる状態ではないので」と帰ってしまったという。
当時、一部では“太田にマジギレしてラルクは帰った”と報じられていたが、真相は違ったようだ。