「この日は『ゴールデン進出10周年記念の放送回』でした。ところが、残念ながら新作ではなく、13年前の2007年にオンエアされた深夜時代の映像だったのです。SNS上では『ゴールデンに再放送なんて』と物議を醸しましたが、初代アシスタントだった大江麻理子アナウンサーが活躍する姿が見られたり、DVDでカットされているシーンも流してくれていることで、歓迎する声もありました」(芸能ライター)
さらに、その回がシンガポールの旅だったことから、「新型コロナウイルスで行けなくなったからかな」などと疑念を抱くユーザーもいた。しかし、テレ東による「ゴールデンタイムでの再放送」はこれだけではなかったのだ。
「2月19日、翌週2月26日の両日で、太川陽介と蛭子能収のコンビによる名番組『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』が再放送されたのです。19日には2013年1月の第13弾がオンエア。さらに、26日には2013年8月オンエアの15弾が放送されました。この日の冒頭に太川が登場し、軽くその当時のエピソードを話すと、2時間丸々再放送。ちなみに、その時のマドンナは、さとう珠緒でした」(同)
そんな『バス旅』再放送の裏には、一体何があったのだろうか。
「『太川蛭子の旅バラ』の打ち切りが、未だに尾を引いているのではないでしょうか。この番組は、『バス旅』で人気だった2人を担ぎ上げて毎週レギュラー化されたものですが、蛭子の『体力の限界』という理由で去年の年末に終了。そこで急にぽっかりこの枠が空いてしまったのです。そのため、1月15日には、正しい日本語や公共マナーについて答えるクイズ特番『笑われるニホン人』がオンエアされました。しかし、これが視聴率2.4%(ビデオリサーチ調べ、関東)と大爆死。こうした惨憺たる結果に、もはや再放送でもいいから、再び太川・蛭子に頼るしかないと考えたのではないでしょうか」(同)
低予算でも面白い番組を作ると、一時期はもてはやされた「テレ東」も、再び暗黒期に入りつつある。再放送という禁じ手で味を占めたら、引き返せなくなるだろう。