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話題の1冊 著者インタビュー トニー・マラーノ 『テキサス親父の大正論』 徳間書店 1000円(本体価格)

 −−トニーさんの自己紹介をお願いします。

 トニー ハーイ! 日本の皆さん。俺は動画配信サイト『YouTube』で時事問題に対する意見を言ったり、自分で調べて確証を得た「一次資料」を紹介したりしているんだ。いわば動画を通じた評論家ってヤツだよな。日本の皆さんからは“テキサス親父”と呼ばれているぜ!

 −−中国と韓国の接近や、集団的自衛権の問題など、最近日本を取り巻く状況が激変しています。どのような立場から評論をしているのでしょうか?

 トニー 俺はアメリカの共和党支持者で、いわゆる保守派なんだ。中国が経済大国となって「自分たちこそ世界平和の担い手だ」と言って領土を奪いにきている。だから日米韓の同盟はとても大切なものだと思っているんだ。ところが、強固でなければならない同盟関係を自ら崩すようなことが多発してるよな? 従軍慰安婦問題、尖閣諸島での中国による挑発行動…それこそ中韓だけではなく、アメリカや日本の内部も含め、ありとあらゆるところから、おかしな反日活動をする連中がいる。ターゲットにされているのは文句を言わない日本人だぜ! 俺はその“異常さ”を指摘し続けているってわけだ。

 −−そうしたことについては、意見が分かれるところもあると思います。

 トニー 生まれた場所も環境も人種も年齢も違うのに意見が一致する方がおかしいだろ? 違う意見があることを認めた上で、さらに話をすることが真に文化的な人間なんじゃないかと俺は思っている。

 −−日本では、中韓に文句を言うと「差別」や「右翼」と呼ばれます。

 トニー 俺は普通の愛国的なアメリカ市民なんだ。それでも少し調べて話をすれば、慰安婦問題も竹島の領有権も、全てバラバラに崩れ落ちるんだぜ。正しく批判することは「差別」とは違うよな? 左翼や中韓の連中は自分の理屈が通用しなくなると“レッテル”を貼るんだ。

 −−確かに“レッテル”を貼るだけでは何も前進しません。

 トニー もし皆さんが真に文化的な人間であれば、批判をしても新たな関係を築くことはできるはずじゃないか? 批判を通過して作り上げる未来は、過去の悲劇を繰り返さない、よりよい未来だと俺は信じているぜ!
 本書を通じて、狙い撃ちされるだけの“黙っている日本人”から脱却してほしいと思っているよ。
 アメリカと日本に神の祝福を!
(聞き手:馬場竜二)

トニー・マラーノ
 1949年、ニューヨーク生まれ。動画配信サイト『YouTube』で、悪や不正を軽快なトークでねじ伏せる評論家。“テキサス親父”の愛称で知られている。

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