訴状によると、建設会社は14年7月に放送された番組で、岐阜市内の店舗兼住宅のリフォーム工事を請け負った。その際、建築士の設計会社や制作会社などと費用が2200万円で契約。しかし、その後、建築士や制作会社に追加工事を指示され、さらに約2700万円がかかった。
制作会社と交わした覚書では、予算を超える恐れが生じた場合、制作会社や施主と話し合うことになっていたが、協議の場は設けられず、さらに追加費用も支払われなかったため、提訴に踏み切ったという。
朝日放送は、「追加工事の多くは建設会社の現場管理に問題があったためで、金額の根拠にはきわめて多くの疑義がある。請求の法的根拠は明らかにされておらず、裁判で主張を丁寧に説明する」とコメントを発表し徹底抗戦の構えだ。
「以前、依頼主が一部週刊誌に『リフォームを依頼したら欠陥住宅にされた』と告発した記事が掲載されたが、依頼主、施主とのトラブルはこれまで何度か発生していたようだ。それでも、人気番組だけに、なんとか抑え込んで表沙汰にならないようにしていたが、ついに裁判沙汰になったことが大々的に報じられてしまった」(テレビ朝日関係者)
同番組は02年にレギュラー放送を開始し、06年から約3年間の不定期放送期間を挟み09年4月26日からレギュラー放送を再開。番組タイトルの「ビフォーアフター」は03年の新語・流行語大賞トップテンにも選ばれていた。
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