連載漫画が原作となったこの映画。公開前には原作ファンからは「ふざけるな」などの批判はあがったものの、作品のできはかなり完成度が高い。それでも受け入れられない原作ファンは多いかもしれないが「面白いという人が多いし、興行収入面でもまずまず成功の部類。やはり水嶋さんの演技はキラリと光る」とある映画関係者は語る。
久々ということを感じさせず、存在感をアピールしている水嶋だが、この映画がきっかけで、かつてのような活躍が見込めるかというと疑問符がつくと言う。「今回の映画でもそうですが 、いかんせん『うるさすぎる』役者なんですよ。それが業界内で広まっていますから、無理にキャスティングしようという向きはないですよね」とはある制作会社関係者。今回の映画のキャスティングしかりだ。「一応、表向きは『水嶋でないとこの映画は成り立たない』と懇願されての抜擢となっていますが、まったくの逆。『何でもいいから』と水嶋のほうがオファーをかけたのを、格好つかないから逆にしてくれと頼んでいたり、現場では演出にダメ出しの連続でスタッフからは『何様!?』扱い。映画の宣伝のためのインタビューでも妻の絢香のことはNG、作家のこともNGと、NG事項が多すぎ。スタッフはほとほと疲れたとぼやいていましたからね」と同関係者。
かつては大手事務所というバックボーンがあったからやれたことをそのままの感覚では「使いたがらない」というのが本音だという。それでも、水嶋を使えばヒットするということになれば話は別だが、その結果を出せるまでにその舞台はなくなっているかもしれない。