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在籍時は父と話さなかった? 長嶋一茂、“うつ”を乗り越え手に入れた「強み」

 タレントの長嶋一茂が24日、『八方・陣内・方正の黄金列伝!』(読売テレビ)に出演し、過去に重度のうつ病を患っていたことを告白した。

 一茂によると、巨人で2軍生活が続いていた30歳の頃のある日、外食先で過呼吸状態となり、「家の中でも天井がくるくる回って、ノイローゼ状態」になったそうだ。原因は、父親が国民的スター・長嶋茂雄であることによる重圧。外出しようにも恐怖が襲ってきて、練習にも行けなくなってしまったという。

 「一茂さんが抱えていたプレッシャーは子供の頃からで、父親の存在は一茂さんの人生に大きく影響を与えたようですね。幼少期は友達と野球を練習しようにもマスコミが追いかけてきて友達が離れてしまうという経験をしたり、周りの大人たちにプレゼントをもらうも、『俺にプレゼントを渡したいんじゃなくて、親父のため』と感じることも多かったそうです。本人も『スーパースターの息子だったことで想像できないほど屈折している』と自分を分析していて、辛い思いをしたことが伺えます」(前出・関係者)

 そんな幼少期を経て、長嶋茂雄氏とは巨人で監督と選手の関係になるが、二人の関係性は複雑なものだった。

 「巨人在籍時代は、一度も長嶋茂雄さんと会話をしたことがないそうです。戦力外通告を受けた時も、来年の戦力に入っていないと告げられ、『分かりました』と答えるのみの、あっさりしたものだったようですよ。本人は父親にそんなことを言わせたくなかったと悔んでいたようですが…」(芸能関係者)

 しかし、そんな経験をしたからか、今では独特の強さがウケ、コメンテーターとしても大活躍だ。一茂の発言には批判が集まることもあるが、「どこか開き直ったコメントは一茂しかできない」「違う方向から発言してくる一茂が好き」と評価も高い。

 以前、テレビ番組で偉そうなコメントをしていることを指摘された際は、「社会に対しての見方が偏っているから」と説得力のある言葉を残しているが、最近ではそれがバラエティでも重宝される。“天然”と思われがちな一茂だが、「代わりのいない芸能人」として一目置かれているようだ。

 バラエティでは「なんのNGもない」という一茂。今は、父とは違うフィールドで輝いている。

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