大槻ケンヂの名作『グミ・チョコレート・パイン』の世界を地で行くような、非モテ系サブカル男子にとって夢のような話が現実となった。しかもそのヒロインは、あの美少女女優・成海璃子というのだから驚きだ。
祭りの発端は、8日土曜昼放送の『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)。この日の放送で成海の自室が公開されたのだが、その部屋のCD棚にはなんと、「奇形児」「あぶらだこ」「猛毒」「INU」「スターリン」「村八分」etc…と、日本のロック史を禍々しく彩った、ドロドロの暗黒音源だらけ。
そしてそのCD棚に衝撃を受けた、全国の文科系男子の情念が、リアルタイムにtwitter上で大爆発。
「本物だ!」「彼女もこっち側の人間だったのだ!」「俺からも色々教えてあげたい!」という予想通りの素直なリアクションから、「可愛い子が自分らと同じ趣味だったからって、はしゃぎ過ぎじゃないの?」と、盛り上がる男子フォロワーたちに、一部女子が冷や水をぶっかけるなど、各所のTL(タイムライン)は騒然。この喧々囂々の祭り状態は、同日の夜まで続いた。
「同世代の友達と趣味が合わない」と嘆く(当たり前だ)、17歳のアイドル女優の予想だにしないパンク趣味。大手事務所に所属し、ドラマに映画にCMにと、芸能界のトップ戦線で大活躍を続ける彼女の姿には、まったく釣り合わないのだが、この趣味が構築された背景にいったい何があったのか。そして、この趣味はいつの時期から培われたものなのか…。あれこれ詮索されるのは本人には迷惑以外の何物でもないだろうが、いつか彼女の心の闇(?)が暴かれる日を勝手に期待したいものだ。