2・23の日本代表決定トーナメントで復活Vを果たし、世界大会に再挑戦する小比類巻が見据えているのは、ライバル魔裟斗の引退試合だ。
今年の世界王者との引退ラストマッチを言明している魔裟斗とは、1997年にデビュー2戦目で戦ってから、切磋琢磨してきた。「彼がいたから自分も強くなれた。最後にもう1回やりたい」。誰よりも魔裟斗をライバル視してきただけに、最後の再戦を切に願う。
「最後にやるのは自分しかいない。ずっと彼と2人でやってきたので最後の相手も自分が務めたい。いい形で花道を作って送り出してあげたい」。宿命のライバルを自負するだけに、ライバルの引退表明に居ても立ってもいられない心境なのだ。
まずはワールドGP初戦のイム・チビン戦を乗り切ることが先決だが、「負けることは一切考えてない」「一戦一戦勝ち上がっていけば(魔裟斗と)やれると思う」などと強気一辺倒だ。
世界大会の第一関門突破に挑むミスターストイック。魔裟斗との黄金カードの舞台に立つためにも負けられない。