戦力補強にも余念がない。スペインのバルセロナからポルトガル代表デコ、ポルトガルのボルトからジョゼ・ボシングワを獲得。デコが2年契約で推定1000万ユーロ(16億7000万円)、ボシングワが5年契約で2000万ユーロ(32億円)という50億円近い大型補強を敢行した。
移籍のウワサが絶えなかったエースのフランク・ランパードも残留が決定した。
ただ一方では、5季在籍してきたクロード・マケレレが、フランスのパリ・サンジェルマンに、2季在籍したアンドリー・シェフチェンコも古巣ACミランに移籍。また慢性的なひざ痛で、ディディエ・ドログバが開幕絶望となった。獲得を狙っていたブラジル代表ロビーニョもマンチェスター・シティーに奪われるなど誤算が生じた。
新旧の選手が入り乱れるチーム編成を指揮官が、どうまとめるかもポイントだが「困難な挑戦だが、大きなチャンス。スタッフにも恵まれている。すでに何から何まで与えられている」。数多くのクラブチームを勝利に導いてきた監督の手腕は見ものだ。