兵庫県警神戸西署地域1課の男性巡査(30)が5月11日午後5時頃、神戸市中央区の百貨店内の書店で、女性会社員(25)のスカート内を盗撮しようとして警備員に取り押さえられ、葺合署が県迷惑防止条例違反容疑で現行犯逮捕した。
犯行当日、巡査は非番で、「スカートが短い女性がいたから盗撮しようと思った」などと容疑を認めた。巡査は同月22日に神戸簡裁で罰金30万円の略式命令を受けた。
県警によると、その巡査のスマートフォンを調べたところ、4月以降に女性のスカート内を盗撮したとみられる画像8枚を確認。昨年10〜12月に、交番や署内で事情を聴いた短パン姿の女性の足の盗撮画像2枚も見つかったことが、6月15日に分かった。
ただ、スカート内の盗撮は被害者が不明で、足の盗撮も違法性がないため、いずれも立件は見送られた。
兵庫県警は同日、巡査を停職6カ月の懲戒処分とし、巡査は依願退職した。
それにしても、この巡査に警察官としての規範意識はなかったのだろうか。5月11日の犯行以外にもスカート内を盗撮した画像が出てきたわけだから、間違いなく常習だ。
その上、事情聴取中に、相手の女性の足を盗撮するなど論外。立場を利用したセクハラ行為だ。ところが、足の盗撮には違法性がないため、立件できなかったというのは、なんとも釈然としない話であるが…。
(蔵元英二)