今回の山口で注目されたのは、ジャニーズ初の離婚会見だったという点だ。現在、朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)の月&水曜レギュラーパーソナリティーで、高視聴率番組『ザ!鉄腕!DASH!!』(同局)にもグループで出演中のため、好感度は大事。離婚をイメージダウンにつなげないために、「NG質問いっさいなし」という作戦でマスコミを味方につけ、会見を開いたことで株を上げた。
振り返れば、TOKIOは“ジャニーズ初”に縁が深いグループ。これまでにも、さまざまな歴史を塗り替えてきた。もっとも記憶に新しいところでは、夏フェスへの初参加だ。
デビュー20周年となった14年、7月20日に北海道岩見沢市で開催された『ジョイン・アライブ』、8月16&17日、千葉と大阪で同時開催された『サマー・ソニック』に参加。ジャニーズグループが夏の野外フェスに出るのは初めてで、TOKIOは野外ライブが初の挑戦だった。結果、TOKIOのステージは、入場規制がかかるほどの大盛況。“サマソニ”ではズバ抜けた人気を誇り、大きな爪跡を残せた。
音楽セールスでは、嵐、関ジャニ∞、Kis-My-Ft2ほどの記録を残せていないが、『NHK 紅白歌合戦』には、デビューした94年から昨年(15年)まで連続出場。その記録を、「22回」まで伸ばしている。先輩のSMAPには1年分足らないものの、デビューイヤーに初出場を決めるという偉業は、ジャニーズの誰もが成し得ていない。
さらに、メンバーの国分太一は、芸能界史上初の全局同時レギュラーを達成している。33歳だった08年、NHK『解体新ショー』、日テレ系の“鉄腕DASH!”と『ぐるぐるナインティナイン』、テレビ朝日系『オーラの泉』、TBS系『R30』、テレビ東京系『男子ごはん』、フジテレビ系『メントレG』にレギュラー出演。現在のように、朝の情報帯番組『白熱ライブ・ビビット』(TBS系/月〜金)、同じく朝の帯番組『国分太一のおさんぽジャパン』(フジ系/月〜金)がない時代。それまでに、島田紳助とみのもんたが民放制覇をしたことはあったが、NHKを含む全局同時期は前人未到だった。
松岡昌宏が持っている記録は、日テレの土曜ドラマ枠(21時)の主演最多記録。97年の『サイコメトラーEIJI』を皮切りに、98年に『LOVE&PEACE』、99年に『サイコメトラーEIJI2』、02年に『ナースマン』、04年に『ナースマンがゆく』、08年に『ヤスコとケンジ』、11年に『高校生レストラン』。同枠はジャニーズ枠といわれているが、10年以上もメインを張り、7番組で主役を張ったのは、ジャニーズで松岡ただひとりだ。
アラフォーの今でも現役感が衰えない、体育会一家グループ。未婚(城島茂、松岡、長瀬智也)、既婚(国分)、離婚(山口)を制覇した唯一の現役ジャニーズ5人組だ。