では、二宮に贈呈したのはいったい誰だったのか。TOKIO・国分太一だ。当の本人は、「どこで買ったか、いつプレゼントしたのか、正直なところまったく覚えてない」と、じつに曖昧。だが、熱心なファンが調べたところによると、群馬県にあるハートロック城で販売されているおみやげであることが判明。高価なものではない。ただ、「描かれている絵が四つ葉のクローバーとか、そういうやつだったような気がします」(国分)とうっすら覚えており、それは正解。しかし、購入方法や目的は、すべて不確かなまま。つまり、思い入れが強いわけではないことが推測できる。
そんな国分を尊敬しているのが、二宮。最初に譲り受けて以来、「お金が貯まるし、仕事もいただける」と信じて、財布に入れていた。しかし、有岡から、ジャニーズタレントのあいだで脈々と継承されている“先輩のお下がりを身に着ける”風習で懇願され、トップアイドルになったあとに、運を贈呈した。
そもそも、嵐とJUMPは昨年の“嵐のワクワク学校2015 日本がもっと楽しくなる四季の授業”をきっかけに急接近。JUMPはジャニーズ最多の9人編成グループのため、山田涼介のように、デビューと同時にセンターをキープしている不動のエースもいれば、伊野尾慧のように遅咲きでブレイクするタイプもいる。そんななか二宮は、有岡、知念侑李、山田と距離が近く、自宅に招き、おこづかいまであげていたというから、かなり親密だ。
その男気を尊敬していた有岡は、後日ひとりで二宮宅を再訪した。その日は、ひたすらゲームに興じて、レベルが上がった姿を見せつけられただけだったが、「二宮君のゲームする姿まで拝見することができて、とても楽しかったです! ありがとうございました」というメールを送信。如実にゴマをすってきたが、その無計算さもまた愛おしく、二宮は今なお有岡をかわいがっている。
浮き沈みが激しい芸能界において、何かに依存したくなるのは当然。ジャニーズタレントの場合は、考えや生き様を尊重できる先輩からもらったものを身に着け、必携するパターンが主流だ。有岡の場合は、コインがその最たる例。「仕事が増える」ジンクスを信じているが、実のところ、そこに根拠はないという説もある。まさに、信じる者は救われる状態…なのかもしれない。