9月25日(日本時間26日)、レンジャーズボールパークでのアスレチックス戦に先発予定だったダルビッシュは、試合当日、首痛を訴えて登板を回避した。球団広報を通じて、ダルビッシュは「朝起きて、首に痛みを感じた。投げたかったけれども投げられなくて残念」とコメントしたが、症状からして寝違えであることが濃厚。
ただ、重症ではなく症状は改善されており、状態が良ければ、30日(同10月1日)の本拠地でのエンゼルス戦に登板する見込みだ。
球宴後、後半戦に入ってから不振を極めたダルビッシュだが、8月から調子を取り戻した。カブスから、トレードで加入した“新妻”のジオバニー・ソト捕手とのコンビネーションも上々で、ただいま4連勝中だ。
ところが、今回の首痛の影響で、残った公式戦の登板は1試合とみられ、次回が最後のピッチングとなるもよう。
現在、ダルビッシュは16勝(9敗)を挙げている。メジャー1年目の日本人投手としては、07年の松坂の15勝(12敗)を抜いて、記録を更新した。日本人投手のシーズン最多勝利は、08年の松坂の18勝(3敗)。ダルビッシュはこの記録を狙える立場にあったが、残る1戦で勝ち投手となっても17勝止まりで、松坂に並ぶことすらできなくなった。
また、ダルビッシュの現在の投球回数は184回2/3で、最後の登板で完投しても、先発投手にとっての勲章といえる200回には及ばなくなってしまった。その意味でも、今回の寝違えはとても痛い故障となった。
(落合一郎)