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【人生不思議】謎の低血圧アピールよりまずは生活改善に努めよう

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提供:週刊実話

 寝覚めが悪い人が、二言目に口にするのが「低血圧なので…」という言い訳。そう言われれば大抵の人は体質だから仕方ないのか…と納得してしまうが、実はこれにはまったく医学的な根拠がない。

 では、朝が弱い本当の原因は何なのかというと、これは自律神経の乱れが第一に考えられる。人間は起きているときは交感神経が優位に働き、逆に眠るときには副交感神経が盛んに働く。人体ではこの2つの神経の優位が12時間ごとに入れ替わることで、夜になると眠くなり、朝になると目が覚めるようになっている。つまり、起きるべき時間にすっきり目覚めないという状況があるのならば、まず交感神経と副交感神経がうまくスイッチできていない可能性を疑った方がいい。これを一般的に自律神経失調症という。

 自律神経失調症を誘発する要因としては、ストレスや疲労、不規則な生活などが挙げられる。そのため、まずは生活改善を行うことが大切だ。とはいえ、寝坊派の名誉のために弁護しておくと、自律神経失調症は必ずしも本人の生活習慣のせい…と言い切ることはできない。うつ病、パニック障害など別の疾患に伴って自律神経が乱れることもあるし、精神的ショックを受けた場合や、女性は更年期障害が引き金になる場合もある。

 また、遺伝的に生まれつき自律神経の調整機能が、うまく働かない患者も存在する。マッサージやカウンセリング、行動療法などで改善することもあるので、悩んでいる人は医師に相談しよう。その際、くれぐれも「低血圧なので…」とは言わないように!

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